新型コロナウイルスが登場した当初は、映画館は3密で危険な場所との分類に入れられ、コロナ感染しやすい場所と判断されていた。
これに対して、映画業界や全国興行組合は大反発!
映画館の場合、建築基準法で住宅の8倍、一般事務所の10倍の換気が義務付けられており、最も換気が行われている場所なのである。
さらに、スクリーンを向いて座席を空けて座る為、人と向かい合わないし、おしゃべりもない。
それらの事実を、各メディアや各関係機関へ、興行組合が全面に出て説明させていただいた。
全国的に、映画館での感染は報道されていないし、クラスターも出ていない。
やっと、その安全性が知られ出したと思っている。
しかし、まだまだ映画業界は、コロナ禍の影響をまともに受けているのだ。
まだまだ、お客様の来場は戻らない。
特に、子どもたちと高齢者の来場は少なく、しばらくは戻らないかもしれない。
コロナ感染の心配もあるだろうが、多くの新作映画の公開が延期なっていることも客足に響いている。
そんな中、6月9日(水)、山形県興行生活衛生同業組合の令和3年度の通常総会が、リモートで開催された。
令和2年度の事業報告・収支決算報告の件、定款変更の件、役員改選の件、令和3年度の事業計画や収支予算案の件、活性化事業に関する件などの議案が出され、満場一致で全議案が承認された。
理事長・吉村和文(ムービーオン)、副理事長・芹澤直樹(イオンシネマ天童)、常務理事・藤木英司(ムービーオン)、理事・秋山智久(イオンシネマ三川)、理事・長澤純(フォーラム山形)、理事・森合広(ソラリス)となり、監事には齊藤俊介(イオンシネマ米沢)と堀賢一郎(フォーラム東根)が就任した。
また、新たに設けた事務局長に、高橋俊行(ムービーオン)が就いた。
コロナ禍の中で、迅速な意思決定と運営の為、理事数を9から6に減員したのである。
また、コロナ禍の影響を鑑み、4月〜6月の組合費を徴収しないことも決めたのである。
活性化事業については、多くの意見が出て、多くの県民の皆さんに、映画館の安全性をしっかりPRしていくことや、その方法なども検討していくこととした。
「映画館は今が正念場であり、みんなで映画の灯火を守り続けよう!」と、締め括ったのであった。