Quantcast
Channel: 約束の地へ…Love&Peace
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4774

感動…相手を讃えるスポーツの素晴らしさ☆全豪OPテニスから。

$
0
0
2月20日、全豪オープンテニステニスの女子シングル決勝にて、大坂なおみ選手は、ジェニファー・ブレディ選手をやぶり、2度目の全豪優勝を果たしたのである。

これにより、グランドスラムでは全米の2回優勝と合わせて4勝目を飾る。



精神面の成長が著しいと、誰もが彼女を讃えたが、彼女の精神が限界の淵で戦っていたのが、4回戦の試合であった。

スペインのガルビネ・ムグルサとの試合の後、勝利したにもかかわらず、大坂なおみ選手はタオルを被り、必死に涙を堪えていた。



それほど、ムグルサとの4回戦は激闘であったのである。

自分は、ダイバーシティメディアを通し、WOWOWで毎試合をライブで観ていたが、途中で、大坂選手は負けると思った。

第3セット第8ゲームの大阪選手のサービスゲーム…、ムグルサ選手から40-15と、2度のマッチポイントまで追い込まれたのである。

あの世界中から注目を浴びる試合で、マッチポイントを跳ね返す力は、想像を絶するものである。
精神的にも身体的にもである。

結果は、4-6、6-4、7-5であった。

試合後、ムグルサ選手は、「1ポイントで勝敗が変わる。どこが流れを変えたのか?注意深く検証しなければならない。」と言っていた。

すべてを準備してきた、トップ選手同士の凌ぎ合い。
素晴らしいと思った。



準決勝では、大坂選手が憧れていた、テニス界の女王セレーナ・ウィリアムスとの対戦。

2018年の全米オープンテニスの決勝と同じく、ストレートで勝利を手にする。



そして、準決勝を勝ち、ジェニファー・ブレディとの試合に臨んだ大坂なおみ選手。



試合の後半、大坂なおみは、自分を鼓舞するように、「Come on!」を繰り返す。

そして、ストレート勝ちで、その力量を見せてくれた。



勝利の瞬間、彼女はテニスのラケットを軽く掲げて、とても素敵な笑顔を放つ。



コロナ禍での大会だったからか、エンディングの表彰式セレモニーは、とても感動的であった。

全豪テニスの会長、ゲームディレクター、そしてブレディ選手と大坂選手。

それぞれが、それぞれをリスペクトし、感謝と労いと祝意を述べる。

そして、それが世界中の空に続く人々への大いなるメッセージになっていくのである。



大坂選手は、自分のチームに対しては、彼らをファミリーと呼び、何よりもかけがえのない存在と何度も感謝を伝えていた。

けして自分一人ではなく、多くの人たちに支えられているという自覚と感謝。

クォリティーの高い言葉は、人の心に届く。



激しい戦いの後で、お互いをしっかり讃え合える20代の彼女等に、「SDGs」エスディージーズのフィロソフィーそのものであると思った。

対立ではなく、他者の良さを引き出し、尊重し合うことこそ、持続可能なコミュニティや社会を構築できないであろう。

そんな当たり前のことを、全豪オープンテニスを観て、改めて感じたのである。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4774

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>