12月9日(水)、今年オープンしたばかりの山形県総合文化芸術館(やまぎんホール)にて、今年でデビュー30周年を迎えた葉加瀬太郎さんのコンサート「FRONTIERS」を鑑賞…心が洗われ最高のカタルシスを感じた時間となった。
葉加瀬太郎さんのコンサートは、観客満足度トップクラスと伺っていたが、評判通り素晴らしい時間と空間を体験したと感じている。
今年初めてのコンサート。
毎年恒例である友人夫妻と自分達夫妻と、今年オープンした山形県総合文化芸術館(やまぎんホール)へ入る。
今年1月に、山形交響楽団の理事会で、オープン前のやまぎんホールへ、施設見学会を行った際に参加して以来である。
至る所にフェイスシールドを装着しているスタッフが立っている。
ちょっとビックリするほどの人数である。
そのスタッフたちが、チケットの裏に氏名と連絡先を記入させたり、三密を避ける為に誘導したりと、忙しそうに動いていた。
また、随所にサーマルカメラが設置されていた。
会場に入ってみると、全席いっぱいの人である。
自分たちの運営するバスケット会場や、映画館ムービーオンでも、まだ隣の席を空けるか、ソーシャルディスタンスをとる事を実施している為、正直驚いた。
3階席までいっぱいである。
一方で、感染防止を徹底している運営サイドの思いも十分感じたのである。
約2000人が入る山形県総合文化芸術館は、満員であり、葉加瀬太郎さんの人気ぶりを改めて知ったのである。
驚くべき葉加瀬太郎とその仲間の演奏であった。
葉加瀬太郎さんは52歳で、メンバーは60歳越えの方もおり、平均年齢は54歳であったが、還暦を迎えた自分と友人は、元気と勇気を頂いたのである。
エンディングの曲は「情熱大陸」…圧巻であり、スタンディングしたままの2000人は、このコロナ禍で、忘れていた「情熱」「希望」「一体感」が心の底から湧き上がり、涙すら零れてきたのだ。
山形県総合文化芸術館の織りなす演出のライティングは、これまでの葉加瀬太郎さんのどのコンサートよりも素晴らしかった。
葉加さんも、この新しい施設については、「とても気にいった。音もいい。来年また必ず来る!」と仰っていた。
葉加瀬太郎さん曰く「この曲と出会ったことで、自分の今がある。」
演奏が終わって鳴り止まない拍手。
そして、スタンディングオベーション。
葉加瀬太郎さんも目頭を抑えていた。
コロナ禍で、今回のように満席にしてのコンサートは、今回のツアーで初めてとのこと。
まさにコロナを凌駕した演奏であった。
密を避ける為に少しずつスタッフが退場を誘導していたが、その間座席で15分くらい待っていた。
そこに飛び込んだ、パスラボ山形ワイヴァンズが茨城ロボッツからの勝利の一報。
この日、今年1番の嬉しい夜となったのである。