日本漫画界のレジェンドの巨匠手塚治虫さん。
その御子息である映画監督の手塚眞さん。
この才能の塊の様な、稀代の親子の世界観が、1つの映画に繋がった。
映画「ばるぼら」である。
1973年7月号から約10ヶ月にわたり、ビックコミックに連載された手塚治虫による大人向け漫画「ばるぼら」
「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「火の鳥」など、日本史上、最も漫画アニメを量産し、「漫画の神様」と言われた手塚治虫にしては、特別な意味を持つと言われた作品である。
手塚作品の中で、実写映画化は不可能と言われた作品である。
主人公の作家の美倉洋介に稲垣吾郎、ばるぼらに二階堂ふみを起用し、自らが監督となり実写映画化するとの宣言であった。
聡明で素晴らしいお人柄である。
この映画のメインは、二階堂ふみ演じるばるぼらを、狂ったように愛し続ける稲垣吾郎演じる作家美倉洋介の恋愛描写である。
そして、無機質な人形を、愛することで生命を宿していく。
そんな、人間の倒錯を、まるで生身の女性を愛するように描く。
『客体の価値は、主体の価値に比例する』
そんなフィロソフィーを思い起こした。
ちなみに、渡辺えりさんと、創造の女神(ミューズ)の二階堂ふみさん。
この映画、友人のプロデューサーであるザフールの古賀俊輔さんが製作責任者である。
そんなこともあり、ダイバーシティメディアも製作委員会に参加した。
手塚プロ、ザフール、サードウィンドウズフィルムと、ダイバーシティメディアの4社プレゼンツ作品である。
手塚治虫さんの作品に参加できることは、この上ない喜びであり、ダイバーシティメディアの名前は、クレジットに刻まれている。
冒頭とエンディングに英語で出てくるので、是非ご覧いただきたい。
是非、日本の映画とは思えない、斬新な英語をご覧いただきたい。