山形市は、古来より水の町であった。
最上義光の後、1922年に山形城主となる鳥居忠政が、生活用水や農業用水を確保する為に、蔵王連峰五郎岳山麓から流れ込む馬見ヶ崎川に、5ヶ所の堰を作り町中の隅々にまで水を通したのである。
これを五堰と言う。
自分が小さい頃は、その小川の上流には蕎麦の実を洗う水車があった。
それらのひとつの流れが、現在の庄司屋がある七日町御殿堰の前の小川である。
そんなシンボリックな場所に、庄司屋御殿堰七日町店がある。
米、果物、野菜、酒、そして蕎麦の実である。
当時を思わせる佇まいの、そば処 庄司屋 御殿堰七日町店。
美味しい天ぷらも、硬い大きいコロモが最近多い中、素材の良さをしっかり味わえるのが嬉しい。
最近、かなりハマっている。
世の中に暗雲をただ寄せる様なニュースが多く、心がささくれ立つ日が多い今という時、悠久の川の流れのせせらぎに耳を傾けて、ゆっくりそばを楽しむのも心を癒す方法である。
ブログを書いていたら、また、食べたくなってきたのである。