4月の最終戦が終わって数日後、パスラボ山形ワイヴァンズの関係者による打ち上げ会が行われた。
小野寺ヘッドコーチ、石川アシスタントコーチ、高橋マネージャー兼通訳、小林フィジカルコーチ。
チームリーダーの河野選手、オンコートキャプテンの正成選手、オフコートキャプテンの中島選手を含む選手全員。
フロントの社長、副社長、常務、GM、スポンサー担当、経理担当、広報担当、運営担当など、裏方のメンバーも参加する。
自分からは、今シーズンの公式戦が全て終了し、決して良い結果とは言えないが、まずは何とか全試合を乗り切ったことへのねぎらいと、選手もスタッフもフロントも心を一つにして臨んだ1年間に対して、感謝の言葉を伝えた。
さらには、ブースター感謝祭や、スポンサーへの挨拶周りが終わって、始めて今シーズンが完結するので、これからの1ヶ月間は、チームを支えていただいた方への感謝の意を表して欲しいと話す。
シーズン中は、なかなか飲めなかったアルコールも、この日は全員が気兼ねなく飲める。
小野寺ヘッドコーチの音頭で乾杯!
打ち上げ場所は、ホーム試合に全節会場に応援に来てくれたフェイスさん。
皆んなの好物である「九十九鶏弁当」と、フェイスさんから豚汁が振舞われた。
さらに、スタッフが、ピザを山ほど買ってきた。
河北町の板坂医院の先生から頂いた「月山丸」や差し入れで頂いた県産酒を、皆んなが心ゆくまで飲ませていただいた。
基本的には、アルコールが大丈夫な選手たちは、酒が強い。
ヘッドコーチも、河野も中島も正成も強い。
この夜は、バスケットの試合の事よりも、それぞれのプライベートな話が多く、ツッコミもあり笑いが絶えなかった。
自分とチュウは、HBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」の話に夢中になる。
しばらくして、全員が1人ずつ、今年1年の思い出や感想を話す。
それぞれには、それぞれのシーズンがあったのである。
ほとんどの選手たちが、骨折や怪我や不調の時、チームの仲間やスタッフたちに助けられたことを感謝していた。
さらに、厳しかったシーズンだけに、ブースターやスポンサーがいたから自分たちがバスケットボールができ事に感謝し、これからの1ヶ月間、きちんとご挨拶に回りたいと話していた。
二次会は、以前、ブースター懇親会も開催した「花みずき」
昨年も最後まで選手たちが、カラオケで大騒ぎさせてもらった。
この日は、ほとんど、秋山、岩田、ウィル、チュウがマイクを離さなかった。
特に、岩田の「ガッチャマン」は、20回くらい聞かされた。
途中で音楽を停止するのだが、今風なのか…、秋山と岩田のコンビネーションは凄い。
ウィルの熱唱と、チュウのソプラノも素晴らしかった。
その他のメンバーは、まだまだ盛り上がっていた。
彼らの、笑顔や歌っている顔を見て、思うことがあった…。
企業の職場とは違い、彼らは毎年契約更新が宿命であるので、基本は毎年職場が変わる。
今日は同じチームでも、ひょっとすると明日は別のチームになり戦う事もある。
それがプロスポーツであるのは理解しているが、毎年この時期、祭りの終わりが近づく感じがして、寂しさが増してくる。
今シーズンも皆んなが一生懸命頑張ってくれた。
結果やスタッツを残せなかったにせよ、一生懸命に練習していたのを知っている。
数日後は、それぞれが、自分の道を選び歩き出さなければならない。
だからこそ、この最後の夜は、尊く大切な時間なのだろう。
今年、パスラボ山形ワイヴァンズで見た夢は、場所が変わっても、またそれぞれの夢となり、きっと続いて行くのだろう。
DREAM, OVER THE DREAM
夢の先には、きっと夢の続きが待っている。
また、来シーズン、コートで会うことを、心から待ちたいと思うのである。