ずっと食べたかった。
来たくてしょうがなかった。
最近は、いつもスタッフの後藤くんに言っていた…「回転寿司に行きたい!」「かっぱ寿司〜」
特にこの2、3ヶ月は、ずっと言っていた。
美味しいお寿司屋さんや料亭、フレンチやイタリアンなど、東京のお客さんがいらっしゃり、ご一緒する機会は多い。
しかし、回転寿司が食べたくてしょうがなかった。
土曜日の夜、ムービーオンでの会議の合間の1時間で、「かっぱ寿司」に突入!
しかし、週末で混んでおり、約30分待たされる。
普通は「待つ」のがもったいなくて、違う店を選ぶが、何とか食べられるのではないかとの読みで並ぶ。
入店後30分過ぎて、午後8時45分に席につけた。
ここ数年で、1番美味しかったと思うぐらい、心も身体も胃袋も、欲していたんだと心から思った。
一緒に行った、秘書室の優香ちゃんや後藤くんの方が、自分のあまりの喜びを驚いていた。
何故、こんなに望んでいたのか?
自分で自分の心を、少しだけのぞいて見る。
3人の子ども達がまだ小さい頃、毎週日曜日の夜は、山形市の通称ムーミン谷のそばの「平禄寿司」に家族で行くのが、最も楽しい時間だった。
その頃に、戻りたかったのかも…現実逃避かな?
かなりハードでタフな仕事が続き、少しは自由があった頃に、腹の底から笑えた頃に、戻りたかったのかもしれない。
戻らなくても、その頃の匂いを嗅ぎたいと思ったのかも…。
炙りものが美味かった。
やはり、回転寿司には「自由」がある。
そして、名詞で呼ばれず、番号で呼ばれる。
とても、秘匿性があり自由である。
選べる寿司の種類も、豊富であった。
ルーチンから外れたり、新たな開拓も、やはり必要だなと思ったのである。