35年前の1982年、リドリー・スコット監督は「ブレードランナー」を製作・公開した。
ヒーローと悪役。
人間とアンドロイド。
現代と未来。
その中で、「人間とは何か?人間性とは何か?」を世界に問うた伝説の映画となったのである。
元となる小説は、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」であり、それが「ブレードランナー」を生んだ。
その後、ブレードランナーシリーズは、「No.2-レプリカントの墓標」「No.3-レプリカントの夜」「No.4-フクロウ未訳」と続く。
しかし、オリジナルの「1982年のオリジナル版・ブレードランナー」のダイレクトな続編が、今回公開された「ブレードランナー2049」なのである。
「リドリー・スコットが見た夢を引き継ぎ、この映画を撮った。
自由に撮影するのを認めてくれたリドリーに感謝している。」と語るのは、この作品のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
2049年。
場所はロサンゼルス郊外。
ロサンゼルス警察所属のブレードランナーK。
新型のKが、人間とアンドロイドの関わりや、未来にとって、とても重要な問題を捜査していた。
何が本物なのか?
本物とは何なのか?
そんな世界観が、随所に描かれている。
驚きの結末。
それを知った時、この映画が、35年の時を超えて、伝えたい事が分かった気がした。
ある意味で、シェークスピアやギリシャ哲学にも似たフィロソフィーを感じる。
是非、ご覧いただきたい!