十数年前にで会った頃は、失礼ながら、まだまだ役者と呼ばれるには程遠い、ただのトンがった20歳過ぎたばかりの女の子だった。
第2回山形国際ムービーフェスティバルのレセプションが終わった後の、2日目の打ち上げの席上で、映像事業協同組合の幹部の皆さんや、芸能事務所の社長や取締役、さらには選考委員や顧問、有名映画監督や先輩俳優陣…総勢50人くらいの前で、末席に座っていた彼女の自己紹介は、「ここにいる人の中で、私が間違いなく1番映画が好きです!」とのたまったのである。
当時は、みんなが少し呆れたり、失笑をかったりしていたが、それ以来、YMF山形国際ムービーフェスティバルに、1年に1度、1回も欠かさず参加する中で、世間の評価と同じ様に、監督達や映画関係者、テレビ局関係者から、着実に評価されていった。
Tアーチストの浅野社長が、こよなく愛し育てた女優であり、昨夜の食事の際、菜葉菜は、心より事務所や関係者に感謝していた。
夕食の場は、「浜なす分店」
日本酒が大好きな菜葉菜。
山形県産酒の「雪漫々」と「絹」
自分はアルコールがダメなので、菜葉菜1人で飲んでいた。
先日テレビでも取り上げられた、今、日本で最も有名な「甚五右ェ門芋」で作った、山形の秋の風物詩の芋煮。
菜葉菜は、大喜びである。
これは、醤油と砂糖の味付けの芋料理で、粘り気がある芋がとても美味しく、クセになる美味しさだった。
締めは、日本そばと山形の漬物。
とても満足した、山形の旬の夕食であった。
今月末から、フジテレビの月曜日午後9時のドラマに出演する。
菜葉菜が「月9」に出るまでになったのである。
とても、嬉しいことである。
さっきまで、ネットで「ロクヨン」を観ていたという店の人がいた。
菜葉菜と出会い、とても驚き、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」や、WOWWOWの「沈黙法廷」にも出ていることを伝えたら、みんなで記念撮影となったのである。
そして二次会は、水槽のバーの「シードロップ」を経営している金子オーナーが、スズラン通りに作った「ロビンソン」へ。
初めて行ったが、木目調で、とても落ち着く店であった。
ここでは、今年のYMFや、共通の役者さんや、事務所の浅野社長の話題。
1番は、やはり映画の中身のこと。
生姜、ジンジャーがベースの料理が多数で、風邪なんかひいていたら、一発で治ると思った。
金子オーナーは、やはり只者ではないな…そう思った。
予約も入れさせてもらう。
どちらも、しっかりした空間を維持でき、そこではゆっくり話ができる。
つまり、周辺の騒音は感じられない作りであり、ムービーオンの藤木支配人は絶賛していた。
高橋常務は、すでにご家族と来ていたみたいである。
前半は和食、後半はイタリアンの軽食。
どちらも、とても美味しかった。
そして、今年もまた、YMF山形国際ムービーフェスティバルの季節が近づいて来たのである。