7月18日(火)、午後3時30分に、パスラボ山形ワイヴァンズで、プロデビューを飾り、2年間多くの皆様よりご声援をいただいた、山形県白鷹町出身の村上駿斗選手が退団の挨拶に来社した。
彼自身も、我々同様に、様々な思いが交錯した中で、最後は「広島ドラゴンフライズ」に移籍することを決めたのである。
自分としては、佐藤正成と同じ、山形南高校出身の直属の後輩だけに、いずれは地元パスラボ山形ワイヴァンズのエースになって欲しいと思っていた。
山形出身の村上駿斗だけに、今シーズンの更新か離脱かは、ブースターやファンの方々も、固唾を飲んで静観してくださったのだと思う。
ただ、彼はけして山形県やワイヴァンズを嫌いになった訳でなく、山形を一生離れるつもりもない。
彼の名誉のために、「彼はちゃんと山形を愛していること」は伝えておきたい。
「先のことは誰もが未知の世界であるが、できれば広島でチカラをつけて、また、戻って来ればいい!」と激励した。
大学進学を蹴って、プロバスケットボールの世界へ飛び込む。
多くの先輩や、バスケットボール関係の方々、スポンサーやファンとの出会い。
まだまだ人生を熟知していない若者が、最短距離で目的地にたどり着くわけもない。
これからも、様々な経験を積んで、山ほどの失敗を繰り返し、挫折や苦渋を受け止めながら、大人の階段を登っていくのだろう。
山形南高校の駿斗の恩師である細谷尚寿先生から、7月13日(木)の夜電話をいただいた。
「まだまだ駿斗は、社会人として未熟であるし、山形の方々への恩返しも終わっていないが、いつか、ひと回りも、ふた回りも、大きくなって帰って来たら、暖かく迎えて欲しい…。」とのこと。
今日、駿斗に、そのことも伝えた。
そうであれば、尚のこと、将来性とかではなく、今のチカラで、今のスタッツで、みんなが平伏すくらいのスキルを持って、帰って来いと話した。
深々と頭を下げた駿斗を見て、この2年間の成長を感じたのと同時に、彼は今も進化していると思ったのである。
大きくなった駿斗の未来を期待しつつ、広島での健闘を願いたい!