11月23日(水)は、勤労感謝の日。
その日の朝、宮城県牡鹿郡女川町出島(いずしま)の母の実家より、『海の幸』が届く。
5年半前の、東日本大震災では、ほとんどの民家が流され、母の実家も跡形もなくなった。
母を含め、自分が生まれ育った風景が、消失してしまったということ自体が、自分の心身の一部がなくなってしまったようだと話す。
毎年夏には、1ヶ月は滞在していた出島。
祖父母と叔父は、東日本大震災の前に亡くなったので、あの惨劇は見ていない。
母は、ある意味良かったと言う。
そして、母の実家を守っているのが、叔父の妻であり、自分の義理の叔母にあたる木村洋子叔母さん。
「やっと海が生き返ってきたの~」と、優しい声が電話口から聞こえる。
アワビやウニ、カキカイやメカブ、ことあるごとに送ってくれる。
休日のこの日の食卓は、『海の幸』で溢れた。
アワビやカキカイの鉄板焼。
バターと醤油で味つけをする。
これが、メチャ美味いのだ!
生でも食べられる活きの良さではあるが、この日は、アワビのステーキを食べたかった。
その他にも、真ダコの刺身や、アワビの肝の味噌漬け、メカブを刻みご飯にかけて食べる。
肉も食べたいと言う若者達がおり、牛肉が、その後の鉄板を占領していた。
でも、なんといっても、この日のNo.1は、アワビのバター醤油での味付けステーキである。
そして、次が、カキカイの鉄板焼!
これも芳ばしく旨い!
産物が収穫されることで、海や山が生き返ったと、土地の人たちは言う。
それが本当であれば、何よりも嬉しいことである。
まだまだ、十分な生計を立てるまではいってないが、いつの日が、東北の太平洋側の『海の幸』の宝庫が、蘇って欲しいと、心から願う。
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母親の実家の『海の幸』の鉄板焼!
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