3月11日(水)、山形城主であった最上義光歴史館を訪れた。
山形美術館の隣に存在していたにも関わらず、今まで2度程度しか、訪れたことがなかった。
今回、『市民の宝モノ2015…高嶋祥光生誕120年記念』が開催され、そこに自分が管理している品も展示されたので、それを見に行った。
高嶋祥光は、明治27年に現在の村山市楯岡に生まれる。
大正9年、日本大学美術科に入学。
昭和7年、小室翠雲に弟子入り。
昭和9年、第15回帝展に『海浜』入選(3回目)。
昭和20年、東京空襲で罹災し、山寺立石寺(妻の実家)に引き揚げる。
昭和41年、斎藤茂吉文化賞を受賞。
昭和51年、紺授褒章を受章。
昭和62年、92歳で、天寿を全うし、逝去。
自分の父は、中学2年生の時、山形警察署長だった父親(自分の祖父)を亡くした。
その父親の形見として、母親(自分の祖母)より三品を譲り受けたそうだ。
その1つが『衝立(ついたて)』である。
どこにでもあるような衝立であったが、ある日、父親が、『山形の四季をを描いた高嶋祥光作の絵』を、表具師の方へお願いし、衝立に貼ったのである。
今、考えてみれば、一枚一枚を額にでも入れて飾るような価値の品を、衝立に貼る…父らしいと言えば父らしいが、その時自分は、まだ高校生くらいだった自分にとっては、美術品の扱いなどは、到底思いもよらずこと。
そんな父が亡くなり、今年は13回忌であるが、知人からの声をかけられ、高嶋祥光展に出展したのである。
芦野館長が御挨拶くださった。
一緒に行ったスタッフ達。
二人とも芸術系の大学だけに、過去にも美術館などに一緒に行く。
雪と太陽が交差する日々。
少しずつ、春の気配を感じるのであった。
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最上義光(もがみよしあき)歴史館
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