先日、20年来の友人である渡邊健太郎氏が、初めて家族で山形に遊びにきた。
彼はまだ新婚さんであり、2歳になる娘さんと、生まれて3ヶ月の息子さん、そして奥様と、自分は初めてお会いしたのである。
彼は、山形に来るなら、満開に咲いた桜を奥さんに見せたい。
そして、できれば老舗料亭の四山楼で夕食をとり、奥様に経験させたいとのことであった。
四山楼の中庭の桜は、格別の美しさを誇り、多くのファンがおり、例年だと予約しても空きが無いほどの人気である。
ケンケンこと渡邊健太郎氏との出会いは、彼がライブドアグループにいた頃で、堀江貴文社長の代理で、当時のケーブルテレビ山形に何度も来られ、一緒に様々な事業を立ち上げる。
ネットシネマを映画館で上映し、お客さんは500円で観ることができる、「5coins cinema…ファイブコインズシネマ」
さらには、YMF山形国際ムービーフェスティバルなど、最初のスタートは、堀江社長代理のケンケンと共に始めたのである。
その後、少し時間が空き、パスラボ山形ワイヴァンズがスタートした時、渡邊氏からは、多くのスポンサー企業を紹介いただいたのである。
何度か、四山楼で、クライアントと食事を共にしたことがあったが、その度に、四山楼の存在を絶賛していたのがケンケンであった。
歴史と風土に培われ、今も尚、毅然とした風貌で料亭が存在している素晴らしさを、彼は感じているのだ。
京子女将の息子さんが、今では丁場に入っており、この日は「わらび餅」を出してくれた。
ケンケンは、「おかわり!」は言わなかったが、「日本一です!最高のわらび餅です!」と、大感動していた。
皆で2階の大広間に上がり、そこから桜を眺める。
この瞬間は、ケンケンの子どもたちにとっても、永遠のものであってほしいと思うのである。
桜ばな、命いっぱい咲くからに、命をかけて、我眺めたり(岡本かのこ)