とても個性的で、見応えがあり、豪華キャストの俳優たちが競演するショートフィルム5作品。
どれもこれもが、満足できる作品であった。
映画の製作予算は5作品共に同じで、原作無しのオリジナル、長さは25分以内、そして、監督をした俳優も自分の作品に出演するという条件で作られた力作ばかりである。
自分が特に印象に残ったのは、千葉雄大監督作品の「あんた」
月9ドラマ「ミステリという勿れ」で、一躍話題となった伊藤沙莉が、体当たりの演技を見せる。
孤独である怖さ、人を求める痛さ〜寄り添うこととは?
永山瑛太監督作品の「ありがとう」は、役所広司が主演。
橋本マナミの久しぶりの妖艶な演技も、とても魅力的である。
瑛太の独特な個性を感じる作品である。
青柳翔監督作品の「いくえにも。」は、村上虹郎が熱演している。
玉城ティナ監督作品の「物語」
不思議な空間を覗いている感覚であり、琉花の美しさに目を奪われる。
前田敦子監督作品の「理解される体力」
どこにでもありそうな喫茶店で繰り広げられる、2人組の客の会話。
感情を思い切り放つ理由は?
自分は、毎年、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)に応募してくれる多くのショートフィルムを、すべてチェックしている。
それらは、プロの監督を目指す作品である。
既に、10人くらいがデビューし、大監督の道を歩み出している。
それらの作品とは、一味違う映画だと感じた。
出演している俳優が一流であり、演じる力が流石であるのだ。
特に、「あんた」は、脚本も構成も良く、監督としての才能を強く感じたのである。
可能であれば、是非、次回作を観たいと思う。
是非、劇場でご覧いただき、5作品を味わっていただきたい。
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