8月25日(水)、中島美嘉のコンサートが、山形県民ホールにて開催された。
たまたま、6月頃にテレビを見ていたら、「中島美嘉コンサートツアー2021-JOKER」の告知があり、翌日、チケットを購入したのである。
自分は、中島美嘉のファンというよりも、彼女の楽曲が好きで、その中でも「雪の華」は心に染みる。
そして、ここ数年の自分のスマホの着メロは、「花束」なのだ。
その2曲を、「生で聴きたい!」という強い思いが、チケット購入の動機である。
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まだ陽が高いこの時期、午後6時に開演。
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やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)ができたことで、様々なジャンルの音楽やイベントを体感できるようになったのだ。
このホールの存在価値は大きい。
葉加瀬太郎、サンドウィッチマンとお笑い芸人フェス、ドラゴンクエストコンサートなど、たっぷり楽しませていただいたのである。
また、山形交響楽団のホームでもある。
(中島美嘉の音楽情報サイトより)
この日は、開演すると、すぐにロック調の音楽が続き、その後もオペラの組曲のような構成で、前半はじっくり中島美嘉のバラード曲を聴くという流れではなかった。
しかし、様々なライトアップや光の演出が素晴らしく、中央の動画映像とのコラボレーションもとても良かった。
スタートから、歌い続け、踊り続ける中島美嘉。
素晴らしいタフネス、底知れぬスタミナだと感じた。
そして、1時間半が過ぎた頃、何度目かのお色直しで、赤いロングドレスを着た彼女がステージの真ん中に立つ。
テレビ朝日の連続ドラマ「漂着者」の主題歌、「知りたいこと、知りたくないこと」を歌い出す。
斎藤工主演、秋元康が脚本のこのドラマを、自分は毎週楽しみにしている。
秋元康と中島美嘉は、これまでもいくつもの楽曲でコラボレーションしているので、彼女の歌とドラマのストーリーは、とてもしっくりと馴染んでいた。
そして、この日の最後の前の曲が、「花束」
最後の曲が、「雪の華」
待望の2曲を、続けて生で聴けたのである。
とても、最高に、素晴らしく、…良かった。
心に沁みていく歌声、洗われる心。
その後のアンコールで、会場の全員がスタンディングオベーション。
中島美嘉は、それを見て泣いていた。
辛いことから、やっと抜け出し、前を向いて歩ける様になったと臨んだこのツアー。
歌うことが好きで、自分の人生もいろいろあったけど嫌いじゃない!…と、彼女の言葉。
コロナ禍の現実から抜け出し、とても素敵な、格別な時間を味わった夜であった。
たまには、こんな日があっていいと思うのである。