母の生家は、宮城県の女川町から定期船で20分の所にある出島。
すぐ下の弟である慎一叔父ご夫妻は、今は出島を離れて仙台市にいる。
その自分の義理の叔母の実家が、志津川である。
季節ごとに、いろいろな海の幸を送ってくださる。
今回は、生ウニである。
しかし、いつもは食べる状態で送ってくださるが、今回はなんと殻付きのウニが届いたのである。
妻も少々困った様子であったが、そこで張り切って家の女性陣(と言っても母と妻と娘の3人)を集め、自分たちで殻を剥くことにしたのは、母であった。
手ぬぐいを被った85歳の母。
10年ぶりに、こんな張り切った母を見た。
妻が殻を包丁で割り、母と娘が、殻の中を綺麗に洗いワタを取る。
とても鮮やかな流れ作業であった。
見てるだけの自分は、「手も出さなくていいから、口も出さないで!」と言われる状態だった。
そしてできたのが、まだ生きている、殻付きウニである。
3人の女性は、こんな大変な作業をしたんだからと、堂々とウニ丼を食べていた。
見学していた自分も、少し肩身が狭い中、ウニをいただいたのである。
しかし、その美味しさは、圧倒的で格別のものであっり、改めて海の幸に感謝をしたのである。