1月は、自分の誕生月である。
歳を重ねていくと、誕生日やそのプレゼントなどは縁遠いものになるのだが…。
今年は、コロナ禍や大雪などで例年とは違う正月を過ごし、年明けからは山形県知事選挙が告示され、ここ数年では最も慌ただしい1月となっているのだ。
そんな中、今年も長男が誕生日プレゼントを贈ってくれる。
長男は、大学を卒業してから、サプライズの代名詞である放送作家の小山薫堂さんの主宰するオレンジ&パートナーズへ入り、企画デザインやプランナーの仕事に5年間就き、その後山形県に戻ったのである。
小山薫堂さんの薫陶を受けただけあり、ダイバーシティメディアのメディア戦略局長と企画構想室長を兼務し、プロジェクトマネージャーやプランナーをしている。
そんなこともあり、誕生日プレゼントは、薫堂イズムの真骨頂。
毎回、周囲の人々を喜ばせることを、かなり考え抜いているようである。
夜遅く帰宅すると、キッチンテーブルに置いてあった2個の青い袋。
袋を開けると、「15.0%」の文字が書いてある箱が入っていた。
この時点では、「この箱は何なのか?」が分からなかった…。
同封されていた説明書を読むと、画期的なスプーンらしい。
寺田尚樹さんデザイン監修のアイスクリームスプーン。
「15.0%」は、アイスクリームを、さらに大好きになってもらうためのプロジェクトであり、アイスクリームを楽しむためのプロダクトやライフスタイルを提案している。
タマゴ型の形状が、バニラ用のスタンダードタイプ。
角ばっているのが、カップの底の角にフィットするチョコレートタイプ用。
体温がスプーンに伝わり、カチカチに凍ったアイスでも、熱伝導で食べやすくなる。
たかがアイスクリームだが、されどアイスクリームである。
世の中、「こだわるだけ、面白みは倍増するのだ」と、改めて再認識したのである。
そんな長男のこだわりへの驚きと、毎年贈ってもらうプレゼントへ感謝をする夜となったのである。
今では、週に1回程度しかアイスを食べる機会はないが、やはりアイスクリームは美味しい。
今夜は、どのアイスを食べようかな?