映画「えんとつ町のプペル」
予想を超えた素晴らしい世界観と、「未来の可能性は人間の信じる心次第」という強いメッセージを感じた傑作である。
昨年9月22日、原作者の西野亮廣氏が、前触れもなく突然ムービーオンを訪れた。
山形県内のプペルバスプロジェクトの最終日を、ムービーオンやまがたで開催したのであるが、そこへ西野氏が来訪したのである。
その日、自分は、たまたまムービーオンやまがたでのバスイベントを見に来場した。
時を同じにして、西野氏がムービーオンに来るとの連絡が入り、初めてお会いしたのである。
とても魅力的で、発想も自由で夢があり、話しているとワクワクしてくる方であった。
以前、吉本興行の大崎洋会長や、ホリエモンこと堀江貴文氏が話していた通りの人であった。
映画、スポーツ、テレビ、学校など、自分たちの事業や取り組みについて話をしたところ、西野さんはとても興味を持ち、あっという間に小一時間が過ぎたのである。
「続きは『えんとつ町のプペル』の映画公開の時、また山形に来ますから、とことん話しましょう!」との言葉を残して西野氏はイベント会場へ。
それから3ヶ月が過ぎた頃、東宝の「えんとつ町のプペル」キャンペーンで、東北ではたった2ヶ所、山形県内ではムービーオンやまがたに、西野亮廣氏が舞台挨拶に来てくれることになったと連絡が入った。
彼は、小さな約束を、しっかり守ってくれたのだ。
「小さな約束を守る…あの映画や絵本の原点なんだ!」と、確信したのである。
父ブルーノとルビッチのように。
煙に覆われ、見上げることを忘れたえんとつ町の、誰も知らない大きな秘密。
「星」を信じた少年とゴミ人間の物語。
夢を持てば笑われて
声を上げれば叩かれる。
星を信じる少年ルビッチが、ゴミ人間のプペルと出会った時から、物語が動き出し、夢の続きが始まるのである。
「大人も泣けるストーリー」と話題を集め、57万部の大ヒット。
それまでは、お笑い芸人「キングコング」として活動していた西野亮廣氏が、絵本作家として大きく飛躍することになる。
西野亮廣氏は語っている。
「えんとつ町のプペル」は、見上げることすら許してもらえなかった自分や、自分と同じような目にあっている挑戦者の物語を書いた。
しかし、昨年と今年の世界を覆っている新型コロナウイルスで、今、私たちの世界は黒い煙で覆われているよう。
この作品は、コロナに負けそうになりながら、それでも踏ん張っている人へのメッセージ!
昨年のプペルバスプロイベントには、多くの親子連れが集まった。
とても素敵なイベントだった。
私の親戚に当たる、田中千絵さんからのお誘いで協力したイベントだったが、いつの間にか西野ワールドに引き込まれていったのである。
西野亮廣氏は、才能が溢れる魅力ある人。
話していて楽しくなるし、途切れない。
再会ができると楽しみにしていたのだ。
残念ながら、1月10日(日)の西野亮廣氏による「えんとつ町のプペル」の舞台挨拶は、新型コロナウイルス感染拡大の為、中止となった。
2回の舞台挨拶は、ほぼ満席であり、お客様へは大変なご迷惑をおかけする。
当然、チケットは払い戻しをするが、それ以上に、彼が山形に来られなくなったことのダメージの方が、プペルファンの皆さんには大きいと思う。
でも、コロナが落ち着いたら、西野氏と話して、是非、スペシャルな企画を考えて、夢の続きを作りたいと思う。