11月28日(土)と29日(日)、パスラボ山形ワイヴァンズは、首位を走る群馬クレインサンダーズと、ホームで2連戦を行った。
初日は山形58点対群馬72点、2日目は山形74点対群馬77点であった。
残念ながら山形ワイヴァンズは2連敗を喫したが、その内容は、ワイヴァンズの未来に希望を感じられたのである。
山形も、福岡と東京Zを降し4連勝と上がり調子で挑むリーグトップとの試合。
最初から、ディフェンシブの試合となった。
2日とも、ロースコアながら、見応えのある魅力的なプレーが随所に見られた。
2日とも、ロースコアながら、見応えのある魅力的なプレーが随所に見られた。
相手の群馬はトップチームではあるが、今のワイヴァンズは、十分戦えるチームであると思っている。
チーム状態が、やっとここまで来たと、アンセムを聴きながら感じた。
同時に、何とか食らい付いてもらいたい…そう願うのであった。
ワイヴァンズチアも、笑顔いっぱいのパフォーマンスを見せてくれる。
群馬クレインサンダーズのNo.3は帰化選手であるマイケル・パーカー39歳。
過去には得点王などのタイトルに輝き、千葉ジェッツを日本一に牽引した大ベテランである。
また、No.4のトレイジョーンズも、千葉ジェッツでパーカーとコンビを組んでいた選手。
これまでの群馬クレインサンダーズとは、まるで違うチームとなっていた。
まさにB1の様な連携プレーやダイナミックなプレーが、この2人が起点となって展開していた。
強いわけである。
本来なら、圧倒的な差をつけられて負けるキャストである。
しかし、今のワイヴァンズは違っていた。
1戦目は、胸を借りながら、食らい付いていく試合。
2戦目は、第4クォーターの最後まで、山形ワイヴァンズがリードしていた試合であった。
特に、ワイヴァンズのディフェンスが素晴らしかった。
レベルの高い3外国人選手の猛攻を防ぎ、ロースコアで抑え続けたディフェンスは、群馬クレインサンダースよりも優っていた。
最後の局面でのちょっとした自滅的なミスが、決定的なミスになってしまった。
一例を上げれば、残り24秒を切っていた時点での山形ワイヴァンズの攻撃で、エンドラインからの攻撃に至った場面もそうであった。
ライコビッチが、最初間違って選択したフロントコートを、言い直したが受け付けられなかった。
ライコビッチは、外国人だけに、審判やTOとのコミュニケーションの中でのトラブルが多い。
通訳が代わって直ぐだけに、イージーミスが目立った2連戦だった。
また、審判も人であるので、ミスジャッジはあるが、しつこ過ぎる抗議は、テクニカルファールになる。
その辺の、無駄に相手に隙を与えることが、山形ワイヴァンズのこれからの課題のひとつであろう。
ライコビッチのフィロソフィーとシステムが、間違いなくチームに浸透してきている。
山形ワイヴァンズの試合が面白くなっているのだ。
今シーズン加入の、若手の新号選手、飯田選手、鶴田選手たち。
更には、川邊選手のいぶし銀のプレーは見てて小気味が良い。
2試合目の敗戦は、悔しくてしょうがなかったが、裏を返せば、「勝てる試合」まで実感できたのであろう。
これからの、山形ワイヴァンズの飛躍を、是非、期待して頂きたい。