8月20日(木)、ダイバーシティメディア大会議室にて、山形ワイヴァンズを運営するパスラボの第7期株主総会が開催された。
開会にあたり、昨シーズンの不本意な成績をお詫びし、合わせて、新型コロナウイルス感染症の影響により、リーグ戦途中でのシーズン中止など、売り上げも利益も大幅に減少したことを話す。
チェアマンは大河正明氏から島田慎二氏へ代わり、島田慎二氏は日大山形高校卒。
今シーズンは全チームが、新型コロナウイルス感染症に負けずに生き残ることが第一義的なことと、両チェアマンが言っていることを披露する。
売り上げ高は、約4分の1を残してのシーズン終了や、無観客試合などの影響で、前年対比で7.7%減の2億8450万円。
チケット販売は35.3%減、アカデミーとスクールは12.5%減となった。
また、これまでの未収金も、今回特別損失として計上した。
これからも新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される中、経営の健全化を図るべく対処したのである。
また、新たな取締役に、スポンサー担当の武田宣行氏が就任する。
コロナ禍の中で、スポンサー営業責任者としての決意を表明する。
また、今季をもって監査役を退任する長沼清弘山形銀行常務の後任として、同銀行の三澤好孝常務が就任し挨拶をする。
続いて、佐藤洋一GMより、現在のチーム状況や今シーズンのスケジュール等について説明があった。
最後に改めて、自分より、新型コロナウイルス感染症対策について、8月末から予定のPCR検査の選手とスタッフの義務化や、サーモグラフィーによる検温の徹底など、リーグも含めて全力を上げリスクヘッジをすること等を報告した。
思うことがある。
Bリーグがスタートし、やっと4シーズン目を迎え、これからという時期だっただけに、このコロナ禍は、売り上げだけではなく、心までも萎えてしまいそうである。
しかし、「プロバスケットボールの灯火」を、この山形県から消すわけにはいかないと思う。
「是非、株主の皆様からご理解とご協力をいただきたい」と、この日の株主総会を締め括った。
その時の、大きな拍手はしばらく心から離れなかった。
何としても、パスラボ山形ワイヴァンズを、選手、チームスタッフ、フロント、ブースターと共に、初心に帰って作り上げたいと思ったのである。