ムービーオンやまがたのシアター1のスクリーンは、横17メートル、縦6.9メートルで、東北最大級である。
その大スクリーンで、ジブリ作品を観ることを夢見ていたが、今回のジブリ4作品の上映は、その夢を実現することができる最高の機会である。
まだ、宮崎駿監督アニメ作品が、今ほど世の中で話題を読んでいなかった時代に登場した「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」は、最も好きな作品であった。
宮崎駿監督作品を振り返ると、興行成績第1位が2001年公開の「千と千尋の神隠し」が304億円、2004年公開の「ハウルの動く城」が196億円、1993年公開の「もののけ姫」が193億円、2008年公開の「崖の上のポニョ」が155億円であり、1993年から2008年までの15年間が大ヒットの時期といえる。
それに比べると、1984年公開の「風の谷のナウシカ」は14億円、1986年公開の「天空の城ラピュタ」と1988年公開の「となりのトトロ」は12億円弱と、1980年代の作品は10分の1以下である。
しかし、この3作品は、当時からビデオやその後はDVD等で観られ、人気ランキング上位の支持を得ている。
そういう歴史的背景の中、ビデオやテレビで繰り返し観てきた「風の谷のナウシカ」を、ムービーオンやまがたの大スクリーンで観られることは、奇跡であると楽しみにしていた。
そして今日、大スクリーンに映し出される「空を舞うナウシカ」や「腐海の森」などのシーンが、まるで別の映画のように「ダイナミックな絵巻物」として、心を躍らせてくれたのである。
世界に誇る工業デザイナーの奥山清行氏が監修したムービーオンやまがた。
山形県の象徴的な映画の聖地である。
ここで開催されるYMF山形国際ムービーフェスティバルも、今年で16回目を迎える。
是非、ムービーオンのシアター1でご覧いただきたい。
1日に1回は、どの作品も必ずシアター1での上映がある。
事前にムービーオンへ連絡し確認してからご覧いただきたい。
初めて17メートルのスクリーンで観た宮崎駿作品は、予想以上の感動を与えてくれた。
明日も、「もののけ姫」か「千と千尋の神隠し」を必ず観たいと思うのであった。