Bリーグが始まって、今年は4シーズン目である。
シーズンが始まる前、昨年のB2東地区5位よりは悪くはならない、いやプレーオフも狙えるチームづくりを、ヘッドコーチやGM、さらにはチームスタッフ全員で作り上げてきたと思っていた。
何故なら、2年前にB3の福岡ライジングゼファーを率いB2に昇格させ、昨年は、その勢いでB2リーグも制覇し、B1にたった1年で昇格した河合竜児氏が山形ワイヴァンズのヘッドコーチに就任してくれたからであった。
アシスタントコーチも、B1アルバルク東京のビデオコーディネーターの東島奨氏が就いた。
河合ヘッドコーチとは、福岡に次いで2度目のコンビであった。
今年は、とにかく外国人選手のケガに泣かされ、補充すればケガ、また補充すればケガと4、5回続いた。
それも、結構症状が重く、手術も何度かあった。
これは、現在も進行形である。
また、初の外国人ガードのトリアン・グラムも、チームのコントロールが効かず、チームワークもガタガタになる。
そして10連敗。
河合ヘッドコーチが退陣し、アシスタントコーチの東島氏をヘッドコーチに就ける。
しかし、初めてのヘッドコーチ。
アシスタントコーチとは、仕事の質、内容そのものが違うのである。
そんな中、東島ヘッドコーチは、手探りで頑張ってくれている。
しかし、勝負の世界、「頑張る」「一生懸命」も大切だが、勝たなければならないのだ。
言い換えれば、勝つ術を学ばなければならない。
全ての相手チームのヘッドコーチは百戦錬磨。
新人ヘッドコーチのみでは太刀打ちできない。
金澤ヘッドコーチが率いて、ウィリアム・ナイトや柏倉秀徳選手が少数精鋭で戦っていたNBDL時代。
ちょうど今頃であったが、福島氏へアドバイザーをお願いし、リーグ戦の下位から中位にいたパスラボ山形ワイヴァンズを、プレーオフ進出まで押し上げていただいた経緯がある。
福島氏は、大学4年時に、U22日本代表選抜メンバー後三菱電機でプレーをする。
1997年から4年間アシスタントコーチ、2002年から4年間ヘッドコーチを歴任し、その間2度プレーオフ進出。
その後も、富山、埼玉でヘッドコーチをされている。
そして2011年より山形銀行ライヤーズのヘッドコーチをされている。
本当であれば、ヘッドコーチで招聘しなければならない実績とスキルがある方である。
福島氏は、「ずっと山形ワイヴァンズを、この地域のチームとして応援してきたし、これまでも手伝ってきた。だから、自分は東島ヘッドコーチを支えるから…。」と言葉をいただき、アソシエイトコーチ就任を受けてくださった。
2月20日からシーズン終了までの短期間であるが、心よりありがたく、関係者一同首を長くして待っていたのだ。
東島ヘッドコーチもチームスタッフも、練習に数回顔を出していただいた福島氏から、既に多くの事を学んでいるのだ。
様々な補強を急いでいるのだ。
現在、7勝36敗、残り17試合。
最後まで諦めないと、選手もチームもフロントも、決めているのである。