岡田新一さんとの出会いは、吉村美栄子氏が山形県知事選挙に立候補する数ヶ月前である。
真面目で誠実で、静かだけれど内に秘めた情熱は凄かった。
吉村県政がスタートしてからも、約9年間、ほぼ1か月に1回は、ワシントンホテルの伊勢社長と共にお会いしていた。
その後、岡田新一さんは、連合会長に就任する。
最後にお会いしたのは、2017年の11月頃であった。
2018年1月9日にご逝去、享年62歳であった。
あれから2年が過ぎたのである。
1月20日(月)、山形ワシントンホテルにて、知事後援会事務局による「岡田新一さんを偲ぶ会」が開催された。
知事の後援会事務局メンバー、後援会事務所の歴代事務局長や職員OB、連合・組合関係者、岡田さんと関係があった県議会議員が集まった。
主催者の岡田久一後援会会長、吉村美栄子知事、野口勲顧問の乾杯のご発声に続き、参加した皆さんが、一言ずつ思い出を話す。
お一人ずつ、その人ならではの岡田新一さんとの思い出に、皆、笑いと涙に包まれたのである。
いつも、揉めたり対立したり、言い合いになったりしていると、岡田さんが入って「大丈夫、大丈夫!」とか「OK、OK!こっちで何とかすっから!」となだめていた。
彼は、穏やかで和をもって尊ぶ人であり、人の上に立つ役割なのに、自分の自慢や手柄話は一切無く、自分を大きく見せるような話ぶりもしなかった。
いつも、隣に寄り添うのが岡田流であり、「仲間」「同士」「友人」なのである。
だから、「彼しか連合会長はいない!」と、各界から言わしめたのである。
生者必滅、会者常離は、人の世の習いと言われるが、彼との思い出は色あせることはない。
奥さんもPTAでご一緒させていただき、子ども達も自分の子ども達と同じ世代。
岡田新一という人が、この街で生き抜いた軌跡を、これからも語り継いで行きたいと思ったのである。