1月15日(水)、東北のBリーグに所属しているプロバスケットクラブの社長会が開催された。
現在は、Bリーグの2019-2020シーズン中であり、さらには東北の6チームは、B1、B2、B3の3カテゴリーに別れている為に、全員が揃う日が難しく、事務局の調整の末にこの日となったのである。
2シーズンにわたり「東北アーリーカップ」の収録・放送を、TCN東北ケーブルテレビネットワーク(本社所在地が山形)が行っていることもあり、昨年に引き続き山形での社長会の開催となった。
昨年は、全国一斉に、Bリーグ主催で、エリアごとに「アーリーカップ」が開催されていた。
しかし、今年はBリーグ主催ではなくなるようである。
各地区の主体性に任せるとの流れであるのだ。
東北地区では、2012年から第1回「東北カップ」が秋田県で開催され、その後は毎年、開催地を東北各県で持ち回り、福島県会津若松市の第5回大会まで、連続開催してきたのである。
Bリーグがスタートしたこともあり、2017年の第6回東北カップが、「アーリーカップ2017」として、山形県山形市で開催されたのである。
今年の2020年のオリンピックイヤーに、東北地区の6県のクラブだけで、主体的に「東北カップ」をやるかどうかが、この日の議論の中心であった。
ほとんどのバスケットクラブの社長からは、「東北のバスケットボールを盛り上げる為」「六魂祭や東北絆祭りの様な復興支援の為」「プレシーズンの練習の為」「東北のプロバスケットチームのプレゼンテーションの為」などを理由に、継続希望の意見がほとんどであった。
仙台89ERS、青森ワッツ、岩手ビッグブルズ、福島ファイヤーボンズ、山形ワイヴァンズの5チームの代表の方向性が、いつもであるが一つになる。
また、できれば「U15」などの青少年の育成大会もできたらいいとの話も出たのだ。
「東北カップ」の復活の為、全員同じ方向が向けたのである。
翌日、秋田ノーザンハピネッツの水野社長とも電話で話し、ご了承をいただいた。
400年続く、川魚と郷土料理の店「あげつま」
会議室から場所を移し、懇親を図りながら、バスケットの未来を語ったのである。
季節の旬の料理「六盛り」や、米沢牛の香盤焼き、天然のうな重…そして、山形県の県産酒。
皆さん喜んでくれたのである。
新たに岩手ビッグブルズの社長になられた水野社長と、仙台89ERSの渡辺社長と。
青森ワッツの鹿内代表取締役専務と、福島ファイヤーボンズの宮田社長。
その後、二次会。
今後のチームやクラブ、さらにはリーグ運営などについても、意見交換をしたのである。
みなさん、かなり熱く語り合ったのである。
中央のクラブチームや、一部上場会社が運営するチームではなく、地方にあり地方に存立するチームにとっては、まだまだ発展途上である。
地方のバスケットチームが、どうやって生き抜いて行くのかは、全社長が抱えている問題である。
大手会社から買収が顕著なプロバスケットチーム。
そんな流れの中、地方が生き抜いて行く方法を持ち合わせている、あるいは知っている社長は、自分も含めて皆無であった。
だからこそ、もっとみんなが真剣に「焦らず、急がず、地方資本が主で、地方創生に繋げること」を考えていかなければならないのだろう。
同じ社長達が集まり、同じ様な悩みを吐き出し、上手くいっている例を知ることで、前に進めると感じた夜であった。