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Channel: 約束の地へ…Love&Peace
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37歳のフェデラーと32歳のジョコビッチに魅せられて

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気がついて時計を見たら、午前3時を回っていた。
昨夜というか今朝のことである。


全英オープンテニス・ウィンブルドン選手権の男子決勝は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)の王者とレジェンドの戦いとなった。



ウィンブルドン選手権では、他のグランドスラムとは違い、今年から、第5セットに突入し6ゲームオールの時は、タイブレークに入らず、ゲームで差をつけて決着するというルールになった。

2ゲーム差をつけなければ(1ブレイクアップ)24ゲームまで試合は続き、12ゲームオールの場合、やっとタイブレークに突入するという新ルールである。



まさに死闘といってもいい戦い。

このルール改正は、あまりにも選手やチームスタッフ、さらにはボールボーイや観客までも、疲弊してしまうのではないかと思う。

自分も自宅でのテレビ観戦であったが、気がつけば午前3時を回っており、試合時間は4時間57分であった。



ウィンブルドンのセンターコートに入れなかった観客たちは、外での観戦となるが、とても盛り上がっていた。



この試合、最終セットで、ロジャー・フェデラーがあと1ポイント取れば優勝という場面があった。

その時、会場のフェデラー応援の声が鳴り止まず、審判の「どうか静かにしてください」との声。
それでも、フェデラーのサーブのタイミングはズレ、何度か打ちやめていた。
その時、ジョコビッチにブレイクバックされてしまい、優勝が遠のいたのである。

会場の声援は、通常は背中を押してくれるものであるが、クライマックスの時は、とてもデリケートなものであると痛感した。

デリケートなスポーツである。



しかし、そんな波乱が何度か起き、転倒も3回はしたジョコビッチが、2年連続5回目の優勝を勝ち取ったのである。



彼は、センターコートの芝を口に含み、ニャッと笑う。



途中からは、どちらが勝っても良いと思った。
どちらにも、優勝トロフィーをあげたかった。

それだけ、全身全霊をかけた伝説となるであろう死闘であったのである。

自分は、このルール改正の意味は理解できない。

ボクシングの世界タイトル戦は、以前は15ラウンドだったが、今は12ラウンドと、選手の怪我を体力を考え短縮したのに、それとは真逆の発想であった。

 

2人とも、「タイブレークまで、よく届いたという感じだよ」と話していた。

是非、大会関係者の方々の再考を願いたい。

37歳のロジャー・フェデラーと、32歳のノバク・ジョコビッチ。

お互いをリスペクトして、讃えていた2人。
同時に、続けること、次に備えること、そんなことを2人は語っていた。


しかし、世界のトップレベルの技と駆け引きの応酬は、見応えがあった。

将棋の一手先を読む様に、数手先のストロークで何を何処に打ち込むのかを考えている2人。

素晴らしい試合を、WOWOWで楽しんだ夜となっのである。


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