平成はこの4月で幕を閉じ、来月の5月からは令和元年度が始まる。
特別な年に、東海大学山形高校は、342名の新入生を迎え入れ、950人を超える大所帯となった。
その為に、建てたばかりの新校舎に手を入れ、新たな教室を、2つ作ったのである。
公文書活動や史料編纂など、専門的でリスペクトしている山内副理事長(元校長)と、阿部学園事務局長(前校長)、岡田校長、松浦副校長、伊藤教頭と、新たな体勢で臨む新学期となる。
理事長室は、いつも事務室の皆さんが、季節の花を飾ってくださり、執務しやすく、とても清々しい気持ちになる。
入学式の後も、理事長室に戻り、決裁書類に目を通す。
今年は、教室や机や椅子を増やすだけではなく、最も大切なのは、優秀な教師陣を13人増員すること。
3月中旬に新入生の数が決まり、3月末日のギリギリまで、新しい教師陣を揃えなければならない。
時間は無かったようだが、とても素晴らしい先生方が、日本中から集まってくれたのだ。
先日、ホテルキャッスルにて、東海大学山形高校の観桜会が開催される。
毎年、この会は、歓迎会を兼ねたものである。
全教員が集まる中、岡田恵子新校長から、新採のの一人一人の先生方が披露された。
様々な専門分野を持っている先生方が増え、自分が標榜している「多様性」を、より進化させられると嬉しくなった。
早稲田大学始め実力ある大学で学んだ先生、日本トップクラスのアスリートである先生、グローバル企業の社員だった先生、日本に来たばかりの英語の先生、博物館の文芸員をしていた先生、さらには、定年を迎えられたがカムバックしてくれたベテランの先生など、とにかく、より充実した教師陣が加わったのである。
テレコム・アニメーション、白組との打ち合わせも佳境である。
NHKの朝ドラ「なつぞら」は、彼らの創業者たちの物語。
広瀬すずちゃんが、東京に戻ってアニメーションの世界に入る。
担当の鈴木先生が自分に話す。
「アニメーションも空襲で焼け野原になった東京の街から始まったんですね!理事長先生が入学式の時に話された、焼け野原に夢を決めた3人の人たちと同じですね!」と。
何もない焼け野原に誓ったこと。
吉田茂さん…世界一の経済大国。
武見太郎さん…世界一の医療大国。
そして、東海大学の松前重義総長は、教育大国。
アニメもまさにそうである。
鈴木先生は、さすがである。
気付き出し、繋がり出している。
人間は、死ぬまで価値を生み出す存在である。
しかし、悲しいかな、人は弱く、愚痴や悪口しか生まない存在にも陥りやすい。