「木枯し紋次郎」「極道の妻たち」などの監督をされた、映画界の大御所である中島貞夫監督が、4月6日(土)、ムービーオンに来場し、今回メガホンを取った映画「多十郎殉愛記」の舞台挨拶をされた。
主題歌を歌う中孝介さんも、舞台挨拶前にはミニライブを開催し、会場は感動で溢れたのである。
この日、京都から山形までいらした、84歳の巨匠・中島貞夫監督。
日比谷高校から東京大学文学部に進み、倉本聰氏らと演劇会を設立し、日比谷公会堂で公演を開き大成功を収めた。
30歳で監督デビュー。
その後、深作欣二監督らと、様式的な従来の任侠物に代わる「実録ヤクザ映画路線」を邁進し、数々の作品を残す。
約15年前から、京都映画祭の総合プロデューサーとなる。
今回の「多十郎殉愛記」は、約20年ぶりの監督作品となる。
奄美大島出身の中孝介さん。
奇跡の歌声とも言われる高音の爽快感は格別であり、ヒット曲「花」と、今回の映画のテーマ曲である「Missing」を歌ってくれた。
この日会場にいらした方々は、4月12日(金)に全国公開映画の先行上映と、中孝介さんの素晴らしい歌声と、存在感が他とは違う中島貞夫監督の話を聞けて、とても幸運だと思う。
様式的なチャンバラではなく、真剣で斬り合う様なチャンバラこそが、後世に残されていく真実だと話された。
その生死が隣り合わせの侍の時代に、命のやり取りの物語を描くとのこと。
たった今から200年前の日本であった事実である。
ムービーオンのメイクルームは、既にゲスト来場者のサインが書ききれなくなり、ドアの入り口に中島貞夫監督と中孝介さんと古賀俊輔さんのサインが書かれる。
高良健吾くんと、多部未華子さんの演技が、とても心に沁みるのである。
映画を観てから書き下ろされたテーマ曲「Missing」
映画とマッチングしていて、これもとても良い。
まだ観ていない方は、是非ご覧ください。