今年になって出会った女性プロデューサー。
超大手の芸能プロダクションに所属していた。
中国、台湾を拠点に仕事をしていた。
行定勲監督作品の「真夜中の五分前」の中国での撮影プロデューサーとして手腕を発揮する。
今年の冬、映画製作者連盟の菅原さんの紹介で、初めてお会いした。
とても面白い企画を持って来られた。
台湾で1話、シンガポールで1話、日本で1話を撮影して、3話合わせての長編映画を台湾のとても有名な女性監督が撮影するとのこと。
日本で撮るとしたら、雪のある山形県で撮りたいとの話であり、次の日、ムービーオンの高橋常務月ロケハンに同行した。
結構、こういう話は多く、こちらで協力はするが、資金不足だから出資して欲しいとか、キャスティングが上手くいかないとかで、成立しない映画が多い。
次に来られた時は、山形県で撮ることがほぼ決まっていて、資金も台湾とシンガポールで調達していた。
キャストが素晴らしく、「無理じゃない?」と言ったら、「今、脚本を読んでもらっている」とのこと。
その後、確定したとの連絡が入る。
願ってもないキャスティング。
なかなかやる人物である。
行定勲監督や古賀プロデューサーからも、彼女の敏腕は聞いている。
そして、山形の名物の食材を食べてもらいたいと、「浜なす分店」に行く。
ひょっとすると、どんな食べ物を山形発で世界へ宣伝するのか…。
とても具体的な話になる。
酒田沖のハタハタ。
もう全国区になっている芋煮。
片岡プロデューサーは、どれも美味しいと話していた。
松茸…マツタケ。
鮎。
日本らしくていい。
以前、タイの監督、韓国の監督、日本の監督による、3国で撮影された3つのラブストーリーを収めた「カメリア」という映画が、釜山映画祭のプロデューサー企画として製作された。
1億6千万の製作費であったらしい。
日本の選ばれた監督は、行定勲氏。
「カモメ」というストーリー。
自分はとても好きな物語と映像で、ヒロインの吉高由里子さんが、魅力的だった。
しかし、その映画は配給会社が決まらず、今は国内の著作権、配給権、ビデオ化件の全てが自分が権利を所有しているが、いっこうに収益化ならない。
とてももったいない。
もったいないというのは、収益ではなく、多くの方々に見てもらえないからである。
そんな風にならないように、片岡プロデューサーの映画は、しっかり配給会社を決めたい。
そんな話が、とても多く入ってくるが、クランクインが決まっているのは、この映画くらいだろうか?
是非、小さく産んで、大きく広げたいのである。