40年以上前から、この店で癒され、この店で様々なことを知り、この店と共に、歩んできたと思う。
山形市七日町にある「小山理容所」
当代の小山尚樹店主が結婚してからは、嫁さんが完全予約制の美容院を始めた。
山形市長だった自分の亡き父親や、鹿野道彦元農林水産大臣や、浜なす分店の親方や、五十番の会長や、山形ゴルフの千歳貞治郎社長や、長瀬前シルバーセンター会長や、多くの医者の方々、ベガスベガスの専務も、みんなこの店を愛している。
先代の親父さんが亡くなってからは、当代の小山尚樹が、店主であり、山形一の床屋の腕を持っていると思う。
彼は、昔から、リーゼントからパーマまで、自分の髪型は、全て知り尽くしている。
数日前、アポイントとアポイントの隙間を縫って、髪を切りに来た。
冷やしシャンプーが、とても気持ちよく、脳みそが洗われた気持ちになる。
山形初と言われているが、さすが「冷やしラーメン」同様に、「冷やしシャンプー」とは、考えたものである。
先代は、山形の人と人の繋がりがとても詳しく、よく、自分の父親とは、いろんな話をしていた。
だから、政治家や社長や店主たちで賑わうのであろう。
先代まではいかないが、当代の尚ちゃんもなかなかであり、多くの仲間がいる。
組合の講師の先生として、汗をかいた10年も立派であり偉かったと思う。
さて、小山理容所には、一枚鏡や、天井の模様など、昭和初期のものが残っている。
数年前に建て替えたが、それらは一時的に移設して再度使っている。
歴史的な建物の中で、多くの山形の街を作った人々が、ここでこの天井の模様を見ながら顔の毛を剃ってもらったんだろう。
そんな歴史の流れがここにはある。
自分は、最初は尚ちゃんと話しているが、途中から必ず寝てしまう。
これが気持ちがいい。
夏の猛暑日、冷たいシャンプーをやりに、足を運んでみては?