5月6日(日)、2年目を迎えたBリーグの今シーズン最終戦が各地で開催された。
B2東地区の山形ワイヴァンズも、山形県総合運動公園アリーナで、前日に勝利した香川ファイブアローズとの2試合目を行い、今シーズン締めくくりの試合となった。
会場には、約2500人が駆けつけてくれた。
香川からは、これまで3戦して3連勝。
この日も、勝って、今シーズンを締めくくろうと思っていたが、勝負の世界は、そんなに甘いもんじゃなかった。
出だしから、とても良いオフェンスとディフェンスが噛み合い、シュートも決め切っていた。
第1クォーター終了時点で、山形24点、香川12点。
この時点で、コーチ陣は、リードに余裕が出て、レギュラー陣の足を休める為に、ベンチメンバーで第2クォーターを乗り切ろうとしたようだった。
しかし、外国人がオン・ザ・ツーになり、戦力が高くなる第2と第4クォーターは、こちらのエースのビリー・マクシェパードがケガで出場不能であり、相手チームの外国人2人をガードするのは、至難の技であった。
最終戦を鑑み、レギュラーメンバーを使うべきであった…。
リードしていても、ベンチメンバーと外国人1人では、ディフェンスでもオフェンスでも、戦力差は離されてしまう。
あっという間に追いつかれた。第2クォーターは、山形14点、香川24点だった。
急いでレギュラー陣に変えた時は、時すでに遅しの感あり。
しかし、これはあくまで自分の感じたことであり
采配はすべてコーチ陣。
最期の試合は、体力が続く限り、良い流れを変えず、保てるところまで持たせることが大切だったような気がする。
後半の第3クォーターは、勢いに乗った香川が22点、山形10点で、さらにしてやられる。
香川のゾーンディフェンスを崩せないのである。
切り込んで行くのだが、シュートを決めきれない。
次第に、いつもの負け試合のように、萎縮してシュートが打てなくなる。
特にスリーポイントシュートは顕著であり、ほとんど狙えなくなる。
せっかく約2500人の観客の皆さんがいる前で、しっかりしたプレーを出し切って欲しかったのである。
その後、オリビエ、ウィル、正成達が果敢に攻めるが、時すでに遅かった。
結果は、山形ワイヴァンズが68点、香川ファイブアローズが86点である。
最期の、この1試合の意味はとても大きい。
ワイヴァンズの強さと弱さが露呈される。
その弱さを負けに繋げず、弱くても負けない試合をしなければならない。
それが、来年の課題そのものである。
負けないチームづくり。
ハーフタイムの時間は、ワイヴァンズチアスクールの子ども達が、とても素晴らしかった。
ワイヴァンズチアスクールに通う子ども達は、現在、大所帯になってきており、この日も圧巻であった。
会場のファンやブースターの皆さんは、いつも、どんな時も、応援してくれる。
感謝の気持ちが膨れ上がる。
ヘッドコーチの、小関ライアン雄大の感謝の言葉。
キャプテン正成は、パスラボ山形ワイヴァンズは、まだ発展途上で、これからまだまだ強くなるとの話があった。
去年は、棟方ヘッドコーチが去り、石川裕一が指揮をとって7連敗であった。
しかし、今年はジョーが去り、裕一は14試合の指揮をとり、6勝8敗であった。
この日勝てば、裕一は指揮をとってから7勝7敗となる予定であった。
とても残念であるが、裕一にとって、とても勉強になった年である。
自分からは、選手はボロボロになって立ってさえいられないくらい疲労していることを話し、その頑張りを讃えてほしいとお願いした。
会場からは大きな拍手をいただいた。
ケガも多い。
よく戦ってくれた。
その選手達を支えてくれたブースターの応援、ファンクラブの方々の支援、スポンサーも格段に増え、多くの人々から理解と協力を得られたからこそ、ここまで来られたのである。
山形県バスケットボール協会の協力や、ダイバーシティメディアグループの人的サポートもあった。
心より感謝である。
最期は、キャプテン佐藤正成の掛け声で、会場の全員が、「ワン、ツー、スリー、ワイヴァンズ!」と声を合わせた!
今シーズン、いろいろなことがあったけど、その度に、会場のブースターやファンの皆さんに救われた。
心折れそうになったことも何度もある。
でも、山形県の唯一のプロバスケットボールチームの灯火は消せない。
この街に、バスケットのプロチームがあることの意義と誇りを、捨てることはできないのである。
ここに、今季の応援やご支援に対して、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。