佐藤信介監督との出会いは、約12年前、まだシネマ旭を会場とした第2回のYMF山形国際ムービーフェスティバルの時。
佐藤信介監督の短編のプロデューサーが、間違ってコンペディションに、「死亡時刻」という約20分程度の映画を送ってきた事に始まる。
当時の佐藤信介監督は、今ほどの大監督までには評価されていなかったが、行定勲監督の「春の雪」の脚本などを手がけていた。
「死亡時刻」は、信介監督の才能が、一瞬にして分かる俊作であった。
信介監督から後で聞いた話では、二泊三日で撮影をした映画であったそうだ。
その後、「砂時計」「ホッタラケの島」など、とても素敵な作品を作られていた。
その後、GANTZや図書館戦争で大ヒット監督になり、山形にGANTZの時に、特殊な銃を持たせてもらったが、その後は忙しく、あまり来ることができなくなった。
夜中まで、ラーメンをすすりながら、「映画とは?監督とは?夢とか?」未来をたくさん語り合ったものである。
今回の「いぬやしき」は、まさに信介監督の真骨頂であり、彼ならではの世界観満載である。
「新宿上空250メートル ジジイ VS 高校生」
癌になり、余命宣告を聞いてしまったジジイ・犬屋敷壱郎を演じる木梨憲武。
そこで、不思議な体験をする。
たまたま、そこにいた高校生と一緒に…。