山形市が、ユネスコの映画創造都市として、日本で初の快挙を成し遂げ、認定されたのが、先月の2017年11月1日である。
その後、YMF山形国際ムービーフェスティバルに、山形国際ドキュメンタリー映画祭の大久保会長も参加され、多くの映画関係者と共に喜びを分かち合った。
また、数日前には、東北芸術工科大学の新理事長に映画監督の根岸吉太郎氏が就く。
2014年、山形国際ムービーフェスティバル、京都国際映画祭、この2つの映画祭でグランプリを獲得した山本亜希監督。
ノミネート作品のコンペティションではレベルがあまりに高く、スカラシップではなく、本格的な映画デビューをさせようと、YMF選考委員のメンバー全員から声が上がった。
選考委員長の村川透監督や、俳優の船越英一郎さん、ザフールの古賀俊輔さん、日本語シナリオ作家協会理事長の加藤正人さんはじめ全員が彼女の長編に期待したのである。
京都国際映画祭を主催する、吉本興業からも全面的支援を賜る。
すでに選考委員の企業など1億5000万円を超えるバジェットのスキームが固まりつつある。
さらに、ここに来て、大手広告代理店やメディア関係者からの参加もあり、注目度は増すばかりである。
異業種も含めた、新たな映画製作のチャレンジ。
寿司と鴨鍋を食べながら、東映村松取締役と様々な話をする。
これだけ日本映画界が低迷している中、このような新たな斬新な企画が生まれ、映画祭がムービーメイカーとなり、様々な配給会社や全国のケーブルテレビネットワークや、SNSと連携し、映画コンテンツを展開することは、新たな活力になると確認しあった。
さらに、新人監督の登場もまた、歓迎するべきである。
映画は、総合芸術であるとともに、それに関わっている人々の熱量がとても大切である。
この試みを成功させ、毎年、山形国際ムービーフェスティバルや京都国際映画祭から、新たな新人監督が生まれれば、映画界全ての底上げに繋がるはずである。
この日も、村松氏と今年を振り返りながらも、来年に向けてのコンセンサスを合わせた。
辰寿司の鴨鍋は、今年の疲れを癒してくれるのであった。