「坂の上の雲」の、秋山好古、真之兄弟の事や、「松下村塾」の吉田松陰、高杉晋作の事を、真夜中まで、こんなにも熱く語ったのは、いつ以来だろうか?
38歳のこの若い経営者の熱量に、正直驚かされた!
ジェイフロンティアの中村篤弘社長である。
渡邊健太郎氏が引き合わせてくれた、末恐ろしい経営者である。
健太郎氏お気に入りの老舗料亭「四山楼」
伊藤博文公が、山形にいらした時、四方山に囲まれていることから、「四山楼」と命名したそうである。
中村社長は、そもそもドラッグストアの店員であったが、様々な逸話を残し企業する。
それから約10年で、驚くべき売り上げと、驚くべき利益を上げている会社を作り上げた。
山形産の銘酒を飲み、美味しい料理を食べながら、沢山の話をする。
孟宗の味噌汁。
健太郎氏は、くじら汁がお気に入りだが、孟宗の味噌汁も美味しいと絶賛していた。
お造りのウニも最高だった。
そして、山形牛のステーキを、おろしで食べる。
「仕事道」とか、「本気度」とか、「命懸け」とか…、会話の中で、中村社長から発せられる言葉が痛快であり、彼の仕事にかける「覚悟」を知る。
様々な現場での物売りや、ネット販売を繰り返し、負けず嫌いも手伝い、とにかく売れ筋の商品が、次々生まれる。
つまりは、セールスプロモーションのシナリオライターなのである。
食事を終えて、「四山楼」の二階を特別に見せてもらった。
健太郎氏と中村社長と自分のスリーショット。
彼は「至誠天に通ず」という孟子の言葉を口にした。
そして、その思想を日本で教えた松下村塾の、吉田松陰や高杉晋作の話をする。
なるほど、だから健太郎氏は、この伊藤博文公が名付けた料亭にこだわったのか…と、松下村塾繋がりで、理解できた。
まるで、高杉晋作と西郷隆盛のようである。
「至誠」と「敬天愛人」
二次会では、「坂の上の雲」の話になる。
秋山好古、真之兄弟の話。
「成敗は天に在りと言えども、人事を尽くさずして、天を天と言うなかれ」
「皇国の興廃、この一戦に在り」
「本日、天気晴朗なれど、波高し」
と、当時の世界一のバルチック艦隊を破った弟の真之。
そして、世界一の陸軍・コサック騎兵隊を破る兄好古。
至誠天に通じた兄弟であり、素晴らしき志しである。
そんな話を、中村篤弘社長は、19歳年上の自分と語るのである。
その情熱と熱量は、昔の自分を見ているようで、とても嬉しくなったのである。
10年後の彼を見てみたいと思った。
これから、間違いなく、一緒に歩む一人である。