4月23日(日)、ムービーオンやまがたにて、神木隆之介君と8年半ぶりにお会いした。
前回お会いしたのは、YMF山形国際ムービーフェスティバル2008年の11月、彼が中学1年生の時である。
行定勲監督作品「遠くの空に消えた」の上映時に、行定監督と神木隆之介君が舞台挨拶をしてくれた。
そして今回、将棋を通して、1人の若者が成長する物語りを見事に描いた「3月のライオン」の後編の公開に合わせて、山形入りをしてくれたのである。
岩手県盛岡一高出身であり、自分達が盛岡市に本社がある岩手ケーブルテレビジョンを経営していることも親和性がある。
先月に山形入りした時も、昼からすき焼きを食べながら、来年から始まる4K8Kの新たな放送通信革命による社会の蠢きを説明した。
大友啓史という人は、映画監督であり、プロデューサーであり、ジャーナリストであると、自分は思っている。
だから、とても社会の構造的洞察が鋭い。
また、同時に、マーケッティングの勘も持っている方である。
神木君は、相変わらず礼儀が正しく、「お久しぶりです!」と返してくれて、握手をした。
次に、自分が伝えたかったことを言った。
「これまでの神木君の出演した映画の中で、失礼ながら、こんなに存在感がある映画は初めて!素晴らしい演技力だった!」と話す。
前編、後編通して、神木君の演技は本当に素晴らしかった。
大友啓史監督の演出力もあるだろうが、神木君が「話さないシーン」を是非ご覧いただきたい。
走ったり、歩いたりするシーン。
そして、対局をしているシーン。
あそこまで惹きつけられるのは、神木隆之介の役者としての存在感、重力、演技力に他ならない。
映画のテーマと重なるが、「男子、三日会わざるんば、刮目して見るべし」そのものであった。
当然満席!
この映画の、ラストシーンは、たぶん日本のどこどこという場所や地名ではなく、天空の頂上決戦の場面だと感じた。
神木君演じる桐山零が、天空の頂上決戦に臨む場所。
素晴らしい映像だった。
最高のシーンであった。
階段を登っていく桐山零の後ろ姿は、あの学生服の弱々しい彼ではなかった。
その成長が、凄みすら感じたのである。
山形県民は、必見の映画なのである。
あの山形県のシンボルである山寺が、あんなにも素晴らしいシーンで映し出されているのである。
ムービーオンのメンバーは、当時、ロケ地に激励に向かったのであった。
是非、まだ「3月のライオン」を観ていない方は、前編から観て欲しい!
愛と勇気を感じる映画である。