3月11日の土曜日、プロレス界のレジェンドである、天龍源一郎さんが山形入りをし、ムービーオンやまがたにて、諏訪魔選手と一緒に、トークショーをしてくれた。
自分も、両国国技館での天龍源一郎さんの引退試合の頃は、まだ全日本プロレスイノベーションと、オールジャパンプロレスリングの両会社の取締役会長であり、秋山社長、諏訪間専務、曙取締役という、とても良い体制で会社を経営していた。
その頃は、天龍さんとはお会いしなかったのに、興行を行うオールジャパンプロレスリングから取締役を退いた今、天龍さんとお会いすることは、何とも不思議であり、またご縁を感じた。
今回の来場は、天龍源一郎さんの、引退までのドキュメンタリーを映像化した「LIVE FOR TODAY」の上映会と舞台挨拶を行う為である。
天龍さんのお嬢さんで、天龍プロジェクト代表の嶋田紋奈社長と、吉本興業さんとの関係で、山形での舞台挨拶になったらしい。
オールジャパンプロレスリングの秋山社長も呼んだのだが、今回は全日側からは、諏訪魔選手が参加してくださる。
会場はビッシリと、満員御礼。
映画館の舞台挨拶とはいえ、雰囲気が全く違って、「天龍〜!」「諏訪魔〜!」などと、まさにプロレスの会場のノリであった。
どちらかと言うと、天龍源一郎という人は、テレビの中では、ハチャメチャなことをされ、暴走するイメージがあり、ヒールでワイルドなレスラーだったような気がする。
しかし、ご挨拶された時や、お話をしている時は、とても礼儀正しく、まさに、プロレスの時は、エンタテイメントを演じていらっしゃると思ったのである。
わざわざ、山形まで来てくれた諏訪魔選手にも感謝である。
格闘家として、約50年のキャリアだけに、その思いは強く、プロレスをこよなく愛す、優しい方であった。
ご家族への愛情も豊かである。
強いから優しいのか、優しいから強いのか…。
どちらの要素も、溢れるほど持っているのだ。
オーラもあり、魅力たっぷりの方であった。
天龍さんが引退しても、その意思を継いで、その生き方を見習って、諏訪魔選手には、毅然として生きて欲しいのである。
覚悟を持った、男の中の男と出会った、素晴らしい1日であり、東日本大震災からちょうど6年目の忘れられない1日となったのである。