自分たちの世代が憧れた、20世紀を代表する俳優たち…。
若くして天に召されてしまったカリスマ男優は松田優作さん、女優は夏目雅子さんだと思う。
多くの名優の皆さんが銀幕やテレビに映し出され、現代日本の経済的発展の糧となった。
しかし、もっと活躍できた人生を残し、亡くなった天才たちが居たことを、どのくらいの方々が記憶に留めているだろう。
今までの日本にはいない、アメリカンスタイルのハードボイルド。
身長は183センチメートル。
テレビでは、「太陽にほえろ!」「俺たちの勲章」「大都会パートII」「探偵物語」など。
映画では、「遊戯シリーズ」「蘇る金狼」「探偵物語」「家族ゲーム」「ブラック・レイン」など。
「太陽にほえろ」のジーパン刑事としてレギュラー出演。
その活躍と殉職シーンが、当時話題となる。
私生活でも、暴力事件なども起こしたが、その野生的な凄みは、多くのファンを魅了する。
彼が事件を起こしたり、トラブルがあったりし、いわゆる干された時代も、村川監督は、彼を山形の自宅で好きなようにさせた。
息子のように、庭の芝生に水をかけたり、ベンチで寝ながら本を読んたり、支配をされることが大嫌いな役者を、自由にさせた。
2人の心は、自ずと近づいていく。
そして、待望の「蘇る金狼」「野獣死すべし」が大ヒットするのである。
彼は、舞台挨拶で、山形県との関係を聞かれ、「良く知らないです」と話していたが、満員だった会場に集まった人々は、松田優作さんと山形の関係を知っているだけに、少し腑に落ちなかった。
自分は、控え室に戻った龍平くんに、その関係を教えてあげた。
龍平くんは、驚いていた。
「今日泊まっていけば?ちゃんと教えてあげる!」と、真剣に話した。
彼は、「聞きたい!」と言っていたが、スケジュール的に無理であり、龍平くんへ語る機会は次のに回したのであった。
しばらくして、松田龍平、松田翔太が所属し、優作さんの奥さんの美由紀さんが社長を務めている「オフィス作」から、荷物が届いた。
開けてみてビックリ、探偵物語のビデオと、復刻版のグッズ類。
マネージャーさんからの丁寧なハガキをいただく。
トランプまでついてきた。
やはり、伝説のハードボイルドの松田優作は、永遠である。
そして、できれば、2人のお子さんと、村川透監督と、自分も一緒に、「松田優作談義」で、山形の夜を過ごしたいと、思ったのである。