山形県鶴岡市が生んだ、藤沢周平氏。
海坂藩という架空の城下町を舞台に、下級武士の日常の暮らしや、正義感や忠義心を描写した物語が現代を生きる自分達の心を揺らす。
『蝉しぐれ』『花のあと』『小川の辺』など、映画化された小説も多い。
そんな町のモデルが鶴岡市であり、不易と流行や、庶民の暮らしの中に流れる温かさが滲む町並みである。
町の真ん中に、『まちなかキネマ』がある。
松文産業旧鶴岡工場のうち、昭和初期の建築である木造平屋瓦葺きの工場が持つ特徴を活かして、映画館として再生した。
木の薫りがする空間。
支配人の畠山くんが輝いていた。
コンセッションでは、ポップコーンや、ムービーオンにはない『もちーず』を購入。
食べたら、とても美味しかった。
スクリーンの数は4枚しかないが、至るところに、知恵や楽しさを散りばめて、とても素晴らしい映画館になったと思う。
夕方、鶴岡市から山形市へ。
その前に、『柏戸・銀寿し』よる。
『銀寿し』の社長である。
銀寿しで食べる時間がなかったので、持ち帰りの『二枚目』というちらし寿司を購入した。
ついでに、並んでいたゲソ天も食べたが、最高に美味しかった。
食の町でもある鶴岡市、映画のロケにも使われる。
今でも、藤沢周平先生が、生きているようである。
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藤沢周平の街
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