この映画『ルーパー』のライアン・ジョンソン監督&脚本が凄い。
以下は、エリオット「四つの四重奏」の一文である。
『現在も、過去も おそらく未来のなかにある
そして未来もまた過去に含まれる
すべての時が永遠に存在するなら どの時も取り戻すことはできない』
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この映画は、互いに影響を与えあう、過去と現在と未来の物語である。
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未来の自分を殺す…そんなことから物語は展開するが、そんなレベルではない。
この『ルーパー』という映画自体が、過去の映画とシンクロしている。
例えば、ルーパー達が集まるクラブは「ラ・ペル・オーロル」…映画『カサブランカ』に出てくるパリのカフェの店の名前だ。
そこで、ハンフリー・ボガードと、イングリッド・バーグマンの会話が始まるのである。
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この『ルーパー』の今の自分を、ジョセフ・ゴードンが熱演している。
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未来の自分を、さすがにブルース・ウィルスが、迫力満点のアクション的な感じもビンビン来た。
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後半の中心的な役割を果たすエミリー・ブラント。
あとは、様々な過去の映画が、取り込まれている。
「四つの四重奏」の最後の楽章は、こんな言葉で始まるそうだ。
『我々が始まりと呼ぶものは 往々にして終わりでもある
締めくくりは始まりでもある
結末は我々の出発点なのだ』
あらためて、映画って素晴らしいと思った。
土曜日の夜に、工藤部長と則子次長と観たが、奥が深い。
是非、ご覧いただきたい。
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映画『ルーパー』の挑戦
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