山形美術館が開館50周年を迎えた。
黒澤洋介代表理事には、心から祝意を表したい。
様々な仕事をお持ちの方だからこそ、お体をご自愛なされ、更なる先陣の役を果たしていただきたい。
ついていきますので(笑)。
さて、50年と言っても、多くの方々の支援や協力をいただき、続けてこられたと思うが、特に『長谷川コレクション…重厚な国宝級作品の数々』、『吉野石膏コレクション…珠玉のフランス近代絵画』、『服部コレクション…20世紀の巨匠の作品』など、地方の美術館としては、稀にみる存在である。
7月25日から8月24日までの1か月間は、50周年記念特別展として『細川家の名宝と細川護煕の風雅』展が始まる。
久しぶり(といっても10ヶ月ぶり)に、細川佳代子さんとお会いした。
佳代子さんとは、スペシャルオリンピクス、教育プログラム、インクルージョンフロアホッケーなど、その後も、多くの場面で繋がっていると感じているし、自分へカルチャーショックを与えた方の一人でもある。
ご存知の細川護煕総理大臣のファーストレディーの役割で終わることなく、護煕さんは芸術文化へ没頭するが、佳代子さんは、さらなる世界の人権活動へ力を注ぐ☆
鎌倉時代(13世紀)、国宝 柏木菟螺鈿鞍
安土桃山時代(16世紀)、千利休が使われた、瓢花入 銘 顔回
江戸時代(18世紀)、乞食大燈像
中国 戦国時代(紀元前4~3世紀)、国宝 金銀錯狩猟文鏡
など、素晴らしき展示であった。
しかし、その価値の重さを知らない浅学非才の身にとっては、その品々の前に立ち、ただただ、それらが、悠久の時を越えて、現代を生きる自分という人間というか存在に、何を伝えてくれるのか、語ってくれるのか…あるいは、自分が何を感じられるのかを問うていた。
非日常的な、時空を越えた世界への入り口が、美術館である。
是非、細川家の戦国時代を生き抜いてきた数奇な物語を知りながら、体感してほしい。
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細川家の名宝と細川護煕の風雅、そして山形美術館開館50周年。
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