父に連れられて、1番最初に『小山理容所』に行ったのは、小学5年生の時。
チラリと見かけたナオちゃんは、友達と遊んでいた。
父と小山の親父さんは、仲の良い先輩後輩だった。
父は、小山理容所が大好きで、いつも伺うと寝ていた。
父が入院した時も、よく病院に来て髪を切ってくださった。
父、自分、弟…みんながお世話になったのである。
若かりし頃の、ナオちゃんと自分。
自分の髪は、当然『小山理容所』である。
山形東高校の応援団長時代の弟。
このリーゼントも、当然『小山理容所』である。
ロカベリーバンドをしていた親父さん。
映画が大好きだった親父さん。
夜の七日町や花小路が大好きだった親父さん。
友達や仲間から愛された親父さん。
孫が大好きだった親父さん。
さっき、鹿野道彦元農林水産大臣に電話を入れて訃報を伝えたら、とても残念がっていた。
鹿野道彦先生の第一秘書の、吉田靖輔氏も、亡くなる前まで、親父さんが髪を切ってくれていた。
数年前の、仲間による小山理美容所新築祝いの夜、夜中まで親父さんはギターをひいて皆で歌っていた。
みんなが、笑顔であった。
7月7日…七夕。
出会いの日。
ナオちゃんは言う…。
「オヤジは、月曜日の床屋の休日を待ってくれて、天に旅立った…」
親父さんらしい。
葬儀は7月9日(水)午後2時から鉄砲町のセレモニーホール。
長い間、お世話になりました。
安らかに…お眠りください。
合掌。
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安らかに…。
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