明日のランチまでで、30年間続いたレストラン『びーどろ』が閉店する。
大学生の時にオープンしたような記憶があるが、なんと言ってもケーブルテレビ山形を設立時からの約20年間は、だいぶ通わせてもらった。
『びーどろ』が開店した時から店の看板女性が、佐藤篤子さんである。
クレバーな方で、歯に衣着せぬ物言いも、竹を割ったようで、気っぷのよさを感じていた。
『びーどろ』の良さは、まずランチが美味しい。
次に安い…スープとコーヒーをつけて650円である。
そして、出てくるまでが早い。
この、『安い』『美味い』『早い』が最高で、群を抜いていた。
ムービーオンの渡邉常務の奥さんの文子夫人と佐藤さんは親友であり、二人の結婚式までいらしていた。
そんなこともあり、数日前に、渡邉常務と相談し、「メニューも好きだったランチを言ってください。」と佐藤さんに言われたので、『トンカツのデミグラスソース』とオーダーしていた。
これは、渡邉常務と自分も、すぐ一致した、二人のお気に入りメニューであった。
ランチを食べにいくのには、少し仰々しかったが、10人で予約をした。
それぞれが、数えきれない思い出がある。
けして、味が落ちたり、客足が減ったのではなく、『惜しまれる内に止める』とのことで、マスターと佐藤さんが、話し合って決めたそうだ。
最近は、『麺坊』『あらくさ』『一番分店』『ふーてん』『軍鶏屋』など、次々閉店する。
『びーどろ』も、かなり残念である。
最後に、佐藤さんに花束を渡し、記念撮影。
これまでの思い出が甦る中で、さよならとありがとうを伝え、握手をして別れた。
30年間、お世話になりました。
↧
さよなら『びーどろ』
↧