仙台89ERSとのホーム2連戦を戦い、2連敗を喫した山形ワイヴァンズ。
移動や連戦でのハードでタフな試合は、選手たちの心や体を疲れさせ、次第にチームワークさえも噛み合わなくなってしまう。
仙台戦は、相手チームの3倍以上のファウル数や、ジャワッドの出場停止など、負の連鎖がネガティブな状況に拍車をかけていた。
しかし、ライコビッチヘッドコーチのもと、キャプテンの河野誠司、オフコートキャプテンの眞庭城聖、ジャワッド・ウィリアムズなどがチームをまとめ、村上駿斗選手、川邉亮平、田原隆徳などの若手選手も含めて、選手全員が「ONE TEAM」を語り合い、改めてリスタートを誓い合った。
そして臨んだアウェーの地である熊本での戦い。
ライコビッチヘッドコーチは、この1週間、精力的に練習やミーティングに向かい合った。
予想通り熊本ヴォルターズは強豪であり、厳しい試合であったが、それぞれがそれぞれをカバーし合い、山形ワイヴァンズのスタイルで戦ったのである。
ベンチのメンバーも、必死に応援していた。
第4クォーターの残り28秒で決勝点を決めたのは、村上駿斗のドライブだった。
バスケットカウントもあり、最後は72対69の大接戦での勝利。
まさに「ONE TEAM」で掴み取った勝利である。
ヘッドコーチやチームスタッフも選手たちも、それぞれがそれぞれを信じて臨んだ価値ある1勝である。
山形ワイヴァンズの更なる飛躍を望みたい。
試合観戦に来ていた高濱も、元気そうで安心した。
彼は、山形と熊本の両チームで活躍した爽やかな好青年であった。
また、ブースターの白ユニ応援隊のリッキーパパご夫妻の姿もあった。
遠い熊本県まで、頭が下がる。
心から御礼申し上げたい。