YMF2日目の11月9日の土曜日は、午前中から、人気映画が目白押しである。
映画『おしん』の上映の後の舞台挨拶。
冨樫監督、小林綾子さん、濱田ここねちゃん、そしてナビゲーターの菜葉菜。
映画製作のエピソードの後に、『おしん記念切手』を販売している日本郵便から、石塚信吉東北支社長等4人が、『おしん記念切手』を監督達へ贈ってくれた。
『利休にたずねよ』を観にきていた山形銀行の長谷川吉茂頭取夫妻へ、ご挨拶する冨樫監督、小林綾子さん、濱田ここねちゃん。
次に12月7日公開の『利休にたずねよ』の先行上映。
1億円の茶碗など、本物を使用し、役者達の存在感も素晴らしかった。
田中光敏監督も、『火天の城』以来の舞台挨拶だが、歴史をかなり勉強しているそうである。
山形新聞グループ議長の黒澤会長夫妻も『利休にたずねよ』を観にきて下さっていた。
この日の招待作品のラストは、ヤン・ヨンヒ監督の『かぞくのくに』である。
実体験の彼女の家族の物語である。
彼女の内面的な思いや願いは、以前から何度も感じていたし、来年は、YMF運営委員会の特別顧問に就任していただくことに決めたのである。
村川監督や船越英一郎さん、さらには今年から、サンダンス国際映像作家賞の窓口の松平保久氏も加わり、熱い議論が繰り広げられる。
そしていよいよ、シアター1にて表彰式。
今年はシアター4で、初日2日目と、ノミネート10作品をリピート上映し、一般の方々から、自由に観ていただいた。
ゲストの紹介と、先の3人の選考委員の他に、古賀俊輔さん、川井潤さん、宇生雅明(丸山典由喜代理)さん、武林聡さん、林郁(小薗潤代理)さんナドの選考委員の皆さんの登壇のあと、「出会いが出会いを呼び、様々な思いや願いが繋がって、第9回目の山形国際ムービーフェスティバルが開催できたこと。まだ、東北の復興は道半ばだけれど、『映画』の力で元気づけよう!」と話す。
そして、細谷山形県副知事の挨拶、市川山形市長の挨拶、アクトビラの香西社長や日本テクトの増岡社長などが、次々登壇する。
船越英一郎さんからは、『いよいよサンダンス映画祭と繋がったことは素晴らしい!』との話。
選考委員長の村川透監督からは、「脚本が弱い!もっともっと格闘しろ!」との話があった。
そして、いよいよ発表☆
結局、グランプリは出ず、準グランプリ2作品が、今年の最高賞となった。
『京太の放課後…大川五月監督』と『水の足跡…金子雅和監督』の2作品が選ばれ、それぞれにスカラシップ250万円の権利がついた。
『才能よ、雪に埋もれるな。』のクライマックスが、この表彰式である。
また、この表彰式には、東北のケーブルテレビ局の社長クラス21人も参加してくださった。
その後、場所をホワイエに移し、ムービーオンやまがたのロビーは、あっという間に、立食のレセプションパーティー会場に早変わり。
いも煮鍋や、そばや、餅など、山形県の特産コーナー作られる。
過去最大級の盛り上りであった。
この会場でも、やはりここねは人気者だった。
もうひとりの人気者が、ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを射止めた優希美青ちゃん。
朝ドラの『あまちゃん』の小野寺ちゃん役でも人気があった。
かなり盛り上り、3ヶ所(ケーブルテレビ連盟東北支部の各社長級25人は『フェイス』、選考委員、監督、役者、映画関係者の50人は『パセオ』、最終ノミネートの監督スタッフ達約20人は山形駅近くの『おそばに』)の二次会場は、さらにヒートアップである。
二次会もまた、素晴らしい一時となり、多く参加者の心に、この瞬間が、刻まれたと思うのであった。
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YMF・もうひとつの物語~2
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