第1作が、予想を超えた大ヒットとなり、その流れで当然の続編である本作が生まれた。
パート2にあたる本作「クワイエット・プレイス」も、原作者で監督のジョン・クラシンスキーが製作も手がける。
このコロナ禍の世界、そしてこの時代を、まるで待ち受けていたような本作。
外の世界は、とても危険で、声を出したり音を立てたら、即、宇宙から来た生物に殺される。
前作のラストは、愛する家族を守る為に、父親が犠牲になり、妻と子ども達を助けた。
パート2となった本作は、宇宙から来た未知の生物が地球に降りた1日目が描かれる。
そして、前作の父親が犠牲になった翌日472日目から、物語の続きが始まるのである。
クラシンスキーには、前作から変わらぬ物語のテーマがある。
それは、家族の日常の生活である。
その日常を守る為に、外敵と戦い、より安全な場所へと家族を導く。
親と子の約束、子を送り出す不安、そして自立する子ども…。
この極限のストーリーの中で、彼は冷静にそれらの心の働きに寄り添うのである。
心に生々しく響く、見応え満点の映画である。
コロナ禍の今だからこそ、何かに怯え、身を守りながら生きる現在の社会とリンクするのだ。
ちょっとしたヒントで、人は様々な脅威と対峙し、それを乗り越える方法に気がつく。
そして、母の愛と強さ、子どもの可能性に共感するはず。
ムービーオンで、上映中。
MX4Dもあるので、是非、体感して欲しい!