その後、よく食べに行ったのが、「三津屋」の本店と山形駅ビルのエスパル山形店。
この日も、「三津屋」の本店に行くが閉まっていた。
諦めたくなかったので、エスパル山形店へ向かう。
「三津屋」エスパル山形店は山形駅1階の一角に在り、コロナ禍の前は午後10時ぐらいまで空いていたと思っていたが、この日は午後7時までとのこと。
残り30分、急いで注文する。
食べたかった「カレーつけそば」に、何とかありつけたのだ。
これが、これまで食べた三津屋の「カレーつけそば」の中で、最も美味しかった。
荒井総務部長も、「美味しい!」を連発していた。
天ざるそばを注文し、そこに「カレーつけ汁」をつける。
この日の天ぷらも、とても美味しかった。
滞留時間、30分。
慌ただしい夕食となったが、「天ざる」も「カレーつけそば」も、大満足の美味しさであった。
大正時代から蕎麦に携わった三津屋。
昭和3年、打ち立てのそばを味わってもらう為に、開店する。
二代目の寺崎力社長は、三津屋を、全国で通用するレベルに引き上げ、そば王国山形を代表する蕎麦屋を作り上げる。
自分の父親も、生前、とてもお世話になった。
三代目の寺崎利彦社長は、二代目の味を守り抜き、店舗展開や販売戦略を確立された。
自分も、山形県生活衛生同業組合の理事会・三役会等でお世話になっている。
親子二代、ご縁をいただいているのだ。
先日、法要の後、弟と共に本店に伺い、天ざるそばを食べた。
とても美味しかった。
今回、エスパル店で食べた天ざるそば。
天ぷらの揚げ方が違っていた。
これも、三津屋の戦略的多様性であろう。
山形産の日本酒もそうであるが、同じ銘柄でも何種類も存在している。
多様性は、豊かさであるが、そばの世界もそうであることを、改めて知ったのだある。
「不易と流行」
そんな言葉が頭をよぎる。
100年企業とは、その達人なのだろう。
もうすぐ創業100年の三津屋。
更なる隆盛を祈念したい。