世界中で話題となっている映画「ミナリ」
「ムーンライト」や「レディ・バード」など、作家性の強い作品で、映画ファンの心をつかみ、今やオスカーの常連となった「スタジオA24」
「それでも夜が明ける」でアカデミー賞3部門を獲得した、ブラッド・ピットが率いる「PLAN・B」
この注目の2社がタッグを組み、新たなる傑作を完成させた。
主人公は、アメリカにやって来た韓国人家族。
父親役のスティーブン・ユァンは、人気ドラマシリーズ「ウォーキングデッド」のグレン役で一躍世界的に大ブレイクする。
そして、自分の幼き頃の歴史を重ねているのが、脚本・監督のリー・アイザック・チョン。
「君の名は。」のハリウッド版実写化を手がける。
監督が、この「ミナリ」で1番言いたかったことは、「お互いの良いところを見いだしてほしい」ということ。
そして、彼らを襲う、理不尽かつ不条理な運命。
しかし、倒れてもまた立ち上がる。
良いことがあると、それ以上の悪いことが続き、打ちひしがれても、尚、また朝は来る。
人生は、続いていくのである。
そして、その真実は、希望をもたらすのだ。
ミナリとは、韓国語で、野菜のセリを意味する。
たくましく地に根を張り、2度目の旬が最も美味しいと言われていることから、子どもの世代の幸せの為に、親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。
人生は続き、希望はここにある。
逞しい開拓者精神、そして継承。
ムービーオンやまがたで、上映中である。
是非、観て欲しい。