6分割された画面に、山形の町のその時間ごとの風景が映し出される。
ダイバーシティメディアやムービーオンなど、山形市内の6箇所に設置したカメラを通して、季節ごとの24時間の様子を感じられるのだ。
右上の画面は、夕日が沈む時刻。
西の山々に、夕日が吸い込まれていく。
自宅に居ながらにして、とても贅沢な気持ちを味わえる。
馬見ヶ崎川の状態も把握できるし、交差点の混み具合も分かるのだ。
夜中の山形の街の姿も、静寂と共に楽しめる。
たまに通る車や人に、安堵感を感じる不思議。
周囲の光が激減する夜中だからこそ、信号の鮮やかな色彩が美しい。
ダイバーシティメディアに加入している方は、こんなサイドストーリーを楽しんでいただければありがたい。
今後は、この定点を増やす企画も持ち上がっている。
ダイバーシティメディアがサービスエリアを拡大している地域、例えば庄内浜からの海の様子や、酒田港からの海の様子や、東根市の空港の発着など、そんな風景はとても楽しめると思うのだ。
アメリカ大統領のクリントンの時代、副大統領のアル・ゴアは、環境問題に対しての情熱は凄かった。
ゴアの「不都合な真実」という本は、アメリカ環境問題のバイブルであるレイチェル・カーソンの「沈黙の春」に続く存在であった。
彼は、環境に対する意識の核に「愛情」を据えた。
宇宙から、24時間365日、遠く離れた「地球」をカメラで撮りずっとアメリカのケーブルテレビで放送し続ける。
人々は、自分が住むこの地球を気になり出し、愛すきっかけになると…。
その愛する気持ちが芽生えれば、自ずと環境問題に対する意識が醸成されるとのこと。
そんな10年以上も前のゴアのプロジェクトに想いを馳せながら、この山形の街を、多くの人々が愛せればいいと思うのである。
ちなみに、「ファイバー・ツー・ザ・ホーム」と訴えたのも、ゴア副大統領である。
ゴアのお父上も、アメリカの政治家であり、高速道路を広大なアメリカに行き渡らせる政策の中心だったとのこと。
自分たちのダイバーシティメディアグループの指針と、ゴアの理想は時として、よくシンクロするのである。