毎年、シーズンの前半と後半の間に行なっている「選手個別ミーティング」
ここでは、各選手のオフィシャル、プライベートに限らず、様々な事を話し合う。
過去にも、家族のことや結婚予定、子どもが生まれるなどの報告、体調やケガや、チーム内でのコミュニケーションや住宅環境…ナドナド、選手のバスケットボール関係以外の事に関して、何でも話し合える場である。
社長と選手の1対1の話し合いで、そこに斉藤健常務が同席する。
自分にとっても、とても有意義な時間である。
今年は、コロナ禍で開催が遅れ、3月3日(水)に行った。
そんな中で、予想もしていなかったケガにより、大きな試練の中にいる柳川龍之介選手。
何度か、個別に早めに話そうと思っていたが、予定が合わず、この日になってしまう。
昨年の11月8日(日)、名古屋でのアウェー戦で、彼は試合中に、突然歩けなくなってしまった。
山形に戻り、診断の結果「ACL断裂(前十時靱帯断裂)」であり、今シーズンの復帰は絶望的であった。
B1の三遠ネオフェニックスからの、B2の山形ワイヴァンズへ入団して、新生ライコビッチワイヴァンズの、大きな戦力として期待していた選手である。
12月3日に手術を終え、今年からはリハビリ予定であったが、体調を崩して2ヶ月遅れのスタート。
その心中は、怒りや焦りなど、様々な葛藤があるだろう。
アスリートには付き物のケガ。
思いかけない災いを、どう受け入れ、ケガとどう付き合っていくかを、しっかり考えている柳川選手がいる。
一方で、これまで以上に、「何を為すべきか」がクリアに分かるのであろう。
いつも明るい柳川選手であるが、この日も明るく元気な中に、これからを見つめる真剣な眼差しがあったのである。
1日も早い復活を期待している。
この日は、柳川選手も含めて、全日本人選手11名との個別ミーティング。
午後4時間30分から午後8時30分まで、ぶっ通しで4時間の個別ミーティングであった。
今年のチームは、これまでのパスラボ山形ワイヴァンズ創設以来、最もまとまっていて、ライコビッチHCのゲーム戦略の理解と、それぞれがチームメイトへの信頼が深く厚いと感じたのである。
それが、今のチーム状態に繋がっている。
それぞれの今シーズンの物語も、残り十数試合である。
Oneteamとして、悔いがないように、全てを出し切り、最終盤に臨んでほしい。