2月27日(土)、福島県あづま総合体育館にて、山形ワイヴァンズと福島ファイヤーボンズの試合が行われた。
お隣の県ということもあり、「東北ダービー」と言われるこの戦いは、B2東地区の5位福島と6位山形の直接対決であり、山形が勝てば順位が入れ替えになる試合である。
また、東日本大震災復興10年イベント「ここから、未来へ」という冠試合であり、復興への願いを込めた試合である。
試合の前半、山形ワイヴァンズが大量20点のリードであったが、後半に入ると、福島ファイヤーボンズが巻き返し、第4クォーターのラストの2分では、どちらが勝ってもおかしくない、とても接っ試合となったのである。
スクーティーをはじめ、3人の外国籍選手は大活躍。
キースは、今シーズン1番のパフォーマンスを見せてくれた。
しばらくぶりに出場した新号選手は、大活躍の13得点で、
和田選手、飯田選手も持ち味を発揮してくれた。
ランス・グラボーンは、遠征前の練習で、他の選手とぶつかり、左目の上をカットし縫い合わせての出場。
フリースローなど、狙いにくそうだったが、出場すること自体が大変な使命感と責任感であると思うのだ。
最終結果は、山形ワイヴァンズが92得点、福島ファイヤーボンズが86得点。
最後まで目が離せられないナイスゲームであった。
福島県出身の栗原元選手は、今イベントのバスケットボールクリニックに参加した。
東日本大震災から10年。
あっという間でもあり、また、やっとここまで来たという長い時間でもあった。
あの大震災によって、福島県にはプロバスケットボールのチームである「福島ファイヤーボンズ」が設立された。
宮田社長が、福島県内をくまなく周り、出資のお願いをして歩き設立に漕ぎ着けたのである。
福島県出身の山形ワイヴァンズの上杉選手も、試合後のセレモニーで、メッセージを話す。
「私たちは、バスケットボールを通して、この先の未来に向かい、周囲に勇気と希望を放っていきます!」と、ワイヴァンズとファイヤーボンズの全関係者が語っていた。
まだまだ、立ち止まるわけにはいかないのである。