12月19日(土)、ムービーオンなど山形県内の映画館で、昨年2月に山形県で撮影された「越年 Lovers」の舞台挨拶が行われ、峯田和伸さんと橋本マナミさんが登壇した。
本当なら、昨年11月のYMF山形国際ムービーフェスティバルにて、2人揃っての舞台挨拶が行われる予定であったが、峯田和伸さんが体調を崩し、橋本マナミさんが、菜葉菜やあがすけ吉村等の共演者と舞台に立ったのである。
そして、今年のYMF山形国際ムービーフェスティバルでは、橋本マナミさんは結婚と出産、さらにコロナ禍ということもあり、峯田和伸さんが単独で片原プロデューサーと舞台挨拶を行った。
そして、今日、待ちに待った2人揃っての舞台挨拶が実現したのである。
日本の山形、台湾の台北と彰化県の海辺の町、そしてマレーシアのクアラルンプールが舞台の三都物語である。
3組の男女による、こじれた恋模様が描かれる。
日本パートでは、峯田和伸さんが主人公・寛一を演じ、橋本マナミさんが寛一の幼なじみ・碧を演じた。
台湾パートにはヤオ・アイニンが出演している。
多くの来場者を前に、「山形オリジナルで、山形の風景の中で、山形の人々と共に、山形弁で描かれる山形の年越しを描く映画」に参加することへの喜びと感謝の言葉を述べていた2人。
峯田和伸さんの世界観、橋本マナミさんの暖かさが、滲み出る故郷の映画である。
「峯田さん、まなみさん、山形にお帰りなさい!」
客席もまた、とても暖かく、楽しい舞台挨拶となったのである。
一昨年、2018年の1月に、この企画を片原朋子プロデューサーからいただき、どうせ映画を作るなら、山形にこだわろうとのコンセプトになったのである。
時期的には、その年の秋には、台湾と山形の直行便も増便され、とても良い環境であった。
そして2019年の2月の撮影では、多くの山形県民の皆さんからお世話になったのである。
岡本かのこ〜自分の大好きな作家である。あの芸術家の岡本太郎さんのお母上。
「さくらばな、命いっぱい咲くからに、命をかけて我眺めたり」 大好きな歌である。
■ 行定勲(映画監督)コメント愛の存在を知ることに派手な物語は必要なく、ただ見つめ合うふたりの眼差しと心に灯る希望があればいいのだとこの映画は教えてくれる。■ 篠原哲雄(映画監督)コメント男女のすれ違いの映画は心が震える。台湾、日本、マレーシアのそれぞれの女性たちの意思が強くて心地良い。今なぜ岡本かの子文学の映画化なのかということは重要だ。男たちが女たちの情念に追いつけず、でも女たちは追いついて欲しいと思う話だからか。
お互いの思念の越境を描いた「越年」は閉塞感ある今だからこそ観るべきなんだろう!
是非、ご覧いただきたい。
山形の映画なのである。
会場では、「越年 Lovers」のカタログと写真集を販売している。
峯田和伸さんと橋本マナミさんの映画撮影中の素顔や、三都物語の各都市の美しい街並みの写真もたくさん載っている。
是非、お求めください。
限定で100冊のみです。